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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    クリスマスに恋人と大げんか。プロポーズを待っていたのに

    「クリスマスがどう」という年じゃない

     近年では「クリスマスは家族や友人と過ごす日」という感覚が浸透しましたが、それでも結婚を意識する30~40代の女性にとっては、「特別な日」という印象があるようです。

     たとえば、「当日の過ごし方やプレゼントで相手の気持ちを確かめられる」。あるいは「プロポーズされるかもしれない」と思っている人も少なくありません。

     今回の相談者・望実さん(仮名、35歳)も、その1人。交際2年を超えた恋人(38歳)からの「プロポーズがあるかもしれない」という期待を抱いていたにもかかわらず、大げんかをしてしまったのです。

     望実さん「『今年はプロポーズもあるかも』と思っていたのに、彼はいつもの居酒屋へ入って、仕事のグチばかり話して、サッサと店を出てしまいました。家に帰っても、ケーキやプレゼントもない様子で……さすがにひどすぎると思って、怒ってしまいました」

     木村「そのとき、彼はどんな様子でしたか?」

     望実さん「彼は『何でそんなに怒るのか意味がわからない。食事に連れて行ってお金も出したし、それにクリスマスがどうとかいう年でもないでしょ』と言いました。でも、年の話をするのなら、結婚の話もしなきゃおかしくないですか?」

     木村「望実さんにしてみれば、『クリスマスだからといってロマンチックな話はしなくてもいい』けど、『クリスマスだからこそリアルな話をしたい』ところですよね。そういう不満を彼に伝えましたか?」

     望実さん「『じゃあ、結婚はどうするのよ!』と言い返しそうになりましたが、あのタイミングで言うのは悔しいのでやめました。でも、言わなくても、それくらいのことはわかると思いませんか?」

     木村「彼が『望実さんの気持ちをまったくわかっていない』ということはないでしょう。『結婚話はもう少し先送りにしておきたい』か、『その話題を避けたいと思っている』か。どちらかかもしれませんね」

     望実さん「おっしゃるような感じは確かにありますね。『結婚はまったく考えないこともないけど、できれば話したくない』というような……」

     木村「望実さん自身そう感じているのなら、感情的に怒ってしまうのはよくなかったですね」

    他力本願だからけんかしてしまう

     望実さん「(反論するように)煮え切らない彼より、怒ってしまった私が悪いということですか?」

     木村「いえいえ。ここで大切なのは『どちらが悪い』ということではなく、『自分の希望をかなえるために、どんな言動をすればいいのか』です。その意味で『感情的に怒る』という言動は、望実さんの希望を遠ざけてしまうものでした」

     望実さん「じゃあ、どうすればよかったんですか?」

     木村「まずは、落ち着いて笑顔で話すこと。次に筋道立てて話すこと。『2人はこれまでどんな交際をしてきたのか?』『2人は今どんな状態なのか?』『この先2人はどうしていきたいのか?』という過去、現在、未来の話を共有すると、したほうがいいことや、おぼろげな未来のイメージが見えてくるものです。望実さんの不満や不安ありきではなく、“2人”という単位で話せば、彼も聞く耳を持ちやすくなるでしょう」

     望実さん「今の彼に限らず、そういうマジメな話を自分から切り出したことがないので、苦手意識がありますね……。そういうことは何とか彼から言わせたいと思うのですが、いい方法はないでしょうか?」

     木村「この段階で他力本願なのは感心しませんね。そういう受け身のスタンスだからクリスマス当日にケンカをしてしまったのだと思います。結婚を考えている相手にすら向き合えないようでは、この先が思いやられますし、35歳の女性らしく、自分の人生は自分で動かしていきましょう」

     望実さん「(納得したようにうなずきながら)35歳まで独身で、煮え切らない彼と付き合っているのも、私自身のせいでそうなったわけですよね。これからはもう少しちゃんとしていこうと思います」

     木村「その第一歩としては、けんかの仲直りが必要ですが、特に謝る必要はありません。ふだん通り会う約束をした上で、先ほど話したように笑顔で穏やかに話しかけていけばいいでしょう。結婚に対する彼の本音を引き出さないことには、話は進んでいきませんから、そこに注力してみてください」

     望実さん「そうですね。私も彼が私との結婚についてどう考えているのか、何かネックになっていることがあるのかなどを聞きたいと思っています」

    ――けんか後に初めて彼と連絡を取った望実さん。会って話したところ、思わぬ本音を聞き、再びコンサルをすることになりました。

    2018年12月24日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)のほか、『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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