交際3か月でのプロポーズは早い?どう返事するか

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

結婚を具体的に考えられない女性もいる

 木村「優奈さんはどんな人と結婚したいと思っていますか?」

 優奈さん「(少し考えたあとに)……けんかをせずに、ずっと仲よくやっていける人がいいですね」

 木村「では、どのあたりのどういう家に住んで、どんな結婚生活を送りたいですか?」

 優奈さん「(再び考えたあとに)……どこという希望はないのですが、広い部屋に住んでみたいという希望はあります。結婚生活は、ときどき外食や旅行ができたらいいですね」

 木村「出産願望はどの程度ありますか? あるなら何人ほしいと思っていますか?」

 優奈さん「ほしいと思っています。いつとか、何人とかにこだわりはないのですが」

 木村「どれも結婚を考えている女性には答えやすい質問ですが、優奈さんの答えはどれも具体性に欠けるものでした。プロポーズの返事を迷っているのも同じように、具体性がなく漠然としたイメージしかないからだと思います」

 優奈さん「(理解できていない表情で)具体性がないってどういうことですか?」

 木村「結婚に限らず自分の歩む道を決めるとき、助けになってくれるのが具体性です。視界がはっきりしていれば安心して前に歩いて行くのか、それとも、やめておいたほうがいいと(とど)まるのか、判断しやすいですよね。逆に、視界がボヤーっとしていたら不安で前に歩いていけないものです。優奈さんは結婚についての視界がはっきりしていないから、プロポーズを受け入れるのか断るのか決められないのだと思います」

 優奈さん「私なりにいっぱい考えたのですが、足りないということですか?」

 木村「考える時間はたくさんあったのでしょうが、長さは関係ありません。重要なのは、いかに本気で考えるか、いかに突き詰めて考えるか。最終的な結論を出すには、もっともっと自分や彼と向き合う必要があります」

 優奈さん「私は女性の中では、そういうのが苦手なタイプなんですよね。女同士で結婚に関する話をしていても、いつも置いていかれてしまいます」

 木村「おっしゃる通り、一般的には女性のほうが結婚に関することを具体的に考えているものですが、なかにはそうでない人もいて、優奈さんはその1人なのでしょう。一方、優奈さんがせっかちだと思っている彼のほうが、具体的に考えているような気がします。だから交際3か月できっちりプロポーズしたのかもしれませんし、それは夫婦生活や出産・子育てを視野に入れてのものなのかもしれません」

まだ知らない彼の顔がたくさんある

 優奈さん「確かに、彼にはそういうところがあるかもしれません。私の年齢も踏まえて早めにプロポーズしてくれたようなところもあると思います」

 木村「そういう意味では、『彼がせっかちでプロポーズが早すぎる』と決めつけないほうがいいでしょう。もう一度、パートナーとして彼はどうなのか。しっかり向き合って考え直してみてください」

 優奈さん「プロポーズの返事は、どうしたらいいのでしょうか?」

 木村「頭の中で考えるだけでは限界がありますから、彼とさまざまなシチュエーションで会って話をすることをおすすめします。たとえば、午前、午後、夜、それぞれの時間帯。スポーツ、ライブ、創作体験などのカルチャー。彼や自分の友人、同僚、家族など近しい人との食事。自動車、新幹線、航空機などでの移動。彼の表情や言動が少しずつ変わるので、それぞれを見ることで、優奈さんの判断材料が増えるはずです」

 優奈さん「私の知らない彼の顔が、まだたくさんあるってことですよね?」

 木村「おっしゃる通りです。多くの顔を知るほど、結婚に向けて歩き出せるのか、別れて他の男性を探すのか、決断しやすくなるでしょう」

 優奈さん「彼に待ってもらう期間はどれくらいまで大丈夫ですか?」

 木村「待たせるとしても、最大で3か月程度にしましょう。短期集中で彼や結婚に向き合うことで、自分の歩む道を優奈さん自身で決めてください」

――コンサル終了後、半年後に優奈さんからメールが届きました。

 優奈さん「彼には『3か月待って』とお願いして、いろいろなデートに付き合ってもらいました。それぞれの場所でいろいろな話をしましたし、結婚に関することも私から切り出したら、考えていることが意外に近かったり遠かったりで、たくさん発見がありましたね。だんだん本気で彼との結婚を考えられるようになって、タイミングや住む場所が具体的になってきて、プロポーズの返事をすることなく結婚話が進んでいきました。私のようなフワッとした考え方しかできない女を待っていてくれたのですから、彼は信頼できる人だと思います」

 今回のテーマは、早い段階でのプロポーズと、その返事。

 早い段階でプロポーズする人は、「結婚することが最大の目的になっている」「結婚というより恋愛のテンションが高まりすぎている」というケースが多く、受ける側が戸惑ってしまうケースが少なくありません。

 ただ、年齢、出産・子育て、家の購入などを踏まえた上で、早めのプロポーズをする人がいるのも事実。2人の結婚を「よりよいものにしよう」とした前向きな気持ちの表れだけに、「先走っている」と決めつけないようにしましょう。

 結婚に関することは、一般的に「女性が具体的で、男性は抽象的」という人が多いのですが、なかにはそうでない人もいて、優奈さんと彼がまさにそんなカップルでした。優奈さんのように「結婚したい」「一生に一度のことだから失敗したくない」と思いながらも、抽象的にしか考えられない女性はプロポーズの返事を迷いがちなのです。

 結婚に限らず、何らかの決断が必要なときに大切なのが、その具体性。後悔のない決断をするためには、「どこまで突き詰め、どこまでリアルに考えられるか」が鍵を握っています。また、頭の中だけで考えるのが苦手な人は、さまざまなシチュエーションで相手と会って会話を重ねることで、判断材を増やしたほうがいいでしょう。

 プロポーズを受け入れて結婚しても、断って別の人を探しても、その先に幸せが約束されているわけではありません。だからこそ、気持ちよく決断することが重要なのです。

1

2

無断転載禁止
46544 0 人生100年時代の恋愛指南 2019/01/21 05:20:00 2019/01/21 13:10:37 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190117-OYT8I50018-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

一緒に読もう新聞コンクール

新着クーポン

NEW
参考画像
お食事処ご利用2,000円以上で5%割引
NEW
参考画像
800円650円
NEW
参考画像
ご宿泊のお客様にコーヒー1杯サービス
NEW
参考画像
2000円1800円

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
挑むKANSAI
読売新聞社からのお知らせ