一斉休校、どう乗り切る? 子どもが自宅で長時間過ごす時の注意点

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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、小中学校などで休校措置が広がる中、親たちはどう乗り切るか頭を悩ませている。学童保育などの預け先も休みとなった時の対応や、子どもが自宅で長期間過ごす際の生活リズムなど、注意点をまとめた。

大阪市内の小学校から保護者に届いた「学校休業のお知らせ」
大阪市内の小学校から保護者に届いた「学校休業のお知らせ」

 小学2年の双子の子どもをもつ埼玉県の会社員の女性(42)は、「子どもたちだけの留守番は心配なので避けたいが、窓口業務なので在宅勤務ができない。休み続けるわけにもいかず、どうしたらいいのか」と不安を語る。また、パートの看護師として働く東京都の女性(52)はシングルマザーで、小学3年と1年の姉妹を育てる。「学童保育が利用できなければ、当面、仕事を休まざるを得ない。休んだ分だけ家計が厳しくなる」と頭を抱える。

 文部科学省は28日、全国の小中学校、高校、特別支援学校などを3月2日から春休みまで臨時休校とするよう通知を出した。一方、厚生労働省は、共働き家庭などの小学生を預かる学童保育(放課後児童クラブ)、保育園は「働く保護者らへの影響が大きい」として、原則運営するよう各自治体に求めている。

 千葉県市川市が小中学校などの臨時休校を決めた。また、29日からの休校を決めている大阪市は、保護者が医療従事者などで休めない場合は学校で受け入れ、自主学習を教職員らが見守ることにしている。自治体によって対応が異なるので、学校などに確認しよう。

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 受け入れ先が見つからない場合は、親が在宅ワークをしたり、親戚に来てもらったりして、子どもが一人にならないように態勢を整えたい。

 難しい時は、地域のファミリーサポートや民間のシッターサービスなどを探すのも選択肢だ。ただ、一斉休校により申し込みが増えれば、利用できないこともある。

 個人で預かりサービスを行い、インターネットで依頼を受けるケースもあるが、利用する際は慎重になりたい。厚労省は事前に面会し、相手の身分証や万が一に備えた保険の加入を確認するなど、10か条の注意点をホームページに掲載している。公益社団法人「全国保育サービス協会」の長崎真由美さんは「短時間であっても、十分な身元確認ができないまま、初対面の相手に子どもを任せることは絶対にしないで」と呼びかける。

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やむを得ず留守番 チャイム・電話対応しない

 やむなく子どもだけで留守番させる場合も注意が要る。警察庁のまとめでは、20歳未満が被害に遭った誘拐、強制わいせつ、暴行・傷害などの発生場所は「道路上」に次いで「住宅」が2番目だった。

 今回は、休校が全国に知られていることもあり、子どもが留守番している家庭が狙われる恐れもある。全国の小学校で防犯の出前授業を行っている綜合警備保障(ALSOK)の瀬戸拓郎さんは「子どもが留守番していることを、できるだけ周囲に知られないようにして」と注意を促す。

 まずは子どもに、玄関の扉は絶対に開けないよう言い聞かせる。チャイムがなっても応対させず、電話にも出させない。もし応対してしまった場合も「お母さんが今、手を離せないので」などと言わせ、一人でいることを悟られないようにする。

 子どもの洗濯物は外に干さず、遊具は家の外に置かない。SNSで「今、留守番中です」などと書き込んで狙われる例もあり、場所が分かる写真を投稿しないよう言い聞かせておくことも大切だ。

 何かあった時に連絡できるよう、親の電話番号を書いたメモを分かる場所に貼っておく。家に固定電話がなく、留守番する子どもが携帯電話を持っていない場合、連絡手段がない。信頼できる近所の人に頼んで、連絡が取れるようにしておきたい。瀬戸さんは「子どもは『家にいれば安心』と思いがち。家の中も安全とは言い切れないことに気付かせてください」と話す。

規則正しい生活守る

 休校が長期に及ぶ場合、子どもは家庭でどう過ごしたらよいのだろうか。

 子どもの発達に詳しい国立青少年教育振興機構理事長の鈴木みゆきさんは「学校がある日と同じように、朝起きて朝食を取るなど、規則正しい生活リズムを崩さないことが大切」と語る。

 ただ、夏休みなどと違い、家族旅行などの楽しいイベントはなく、感染予防のため外出も控えなければならない。外に遊びに行きたがる場合は「外出を控えた方がいい理由を一緒に話し合ってみては」と勧める。

 日々の生活について、鈴木さんは「家で何をするか、親子で決めてほしい」と助言する。「何がしたいか」「何ができるようになりたいか」を話し合い、菓子作りやプラモデルなど、学校ではできないような子どもが関心のあるものを尊重しよう。

 ダンスやラジオ体操、風呂掃除や洗濯物干しなどで、日中に体を動かすことも大切だ。学習は「問題集を2ページ解く」など具体的に決めると、子どもが取り組みやすい。

 親が仕事などで不在の場合は、日記を活用し、子どもに昼間やったことなどを書いてもらう。「親がシールを貼ったり、コメントを書いたりして、できたことを褒めると、子どもは『見てくれる』とやる気も出ます」

 1日の予定を紙に書き出し流れを確認すると、子どもは理解しやすい。

【随時更新】新型コロナ、今なにをすべきか~正しい情報で正しい行動を

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1078935 0 子育て 2020/02/29 05:00:00 2020/03/07 16:57:30 保護者に届いた学校の休業を知らせる文書 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/02/20200228-OYT1I50045-T.jpg?type=thumbnail

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