車イスでお伊勢参りや海女(あま)小屋体験

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三重県・伊勢 志摩(しま) バリアフリーの旅

 伊勢、志摩、鳥羽(とば)などの観光地がある三重県は、障がい者も安心して旅行できる地域といえる。その理由の一つは、2002年に設立された伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが観光名所や宿、飲食店などの現地調査を繰り返し、バリアフリー情報を発信。車イス利用者や視覚・聴覚障がい者など、一人一人の身体の状態に合った「パーソナルバリアフリー基準」によるきめ細やかな旅のアドバイスを行っているからだ。

 伊勢・志摩・鳥羽エリアのバリアフリー情報や、同センターの取り組みを紹介する。

伊勢神宮も車イスで参拝

「伊勢おもてなしヘルパー」が車イスを担ぎ上げて内宮を参拝
「伊勢おもてなしヘルパー」が車イスを担ぎ上げて内宮を参拝
車イスで食事が楽しめる海女小屋「はちまんかまど」
車イスで食事が楽しめる海女小屋「はちまんかまど」

 このエリアで人気の名所といえば伊勢神宮だ。内宮(ないくう)外宮(げくう)とも、神域入り口の衛士見(えしみ)張所(はりしょ)で参拝専用車イスを無料で貸し出している。タイヤが太く、玉砂利の上でも走行しやすい車イスだ。

 さらに同センターに申し込むと、伊勢神宮内宮の参拝を手伝う有償ボランティア「伊勢おもてなしヘルパー」を派遣(料金は要問合せ)。「一人で歩けるか不安」「車イスだけれど、階段を上ってお参りしたい」などの要望により、ヘルパー1人~4人が参拝に同行。車イスの介助や正宮前の階段での車イスの担ぎ上げを行う。このサービスにより、車イスのままで、内宮正宮(しょうぐう)前で参拝できるようになった。

 バリアフリー化を進める施設も増えている。現役の海女さんたちが焼いた伊勢エビやアワビを食べられる海女小屋「はちまんかまど」では、鳥羽駅への送迎を行う福祉車両や車イス用トイレを用意。もちろん車イスのまま海女小屋で食事ができる。

 ほかにも真珠のテーマパーク「ミキモト真珠島」や鳥羽水族館など、車イスで観光できる名所は多い。


「JINRIKI」を使えば坂道もスムーズ。岬の灯台まで散策
「JINRIKI」を使えば坂道もスムーズ。岬の灯台まで散策

 同センターでは、水陸両用の車イスや、車イスに取り付けると人力車のように移動がスムーズになる「JINRIKI(ジンリキ)」などの用具も貸し出す。これらを活用したアクティビティーも開拓し、海水浴やカヌーなどのマリンレジャー、離島や灯台の散策など、幅広いレジャーメニューを提案している。

 「『行けるところ』ではなく『行きたいところ』へ行っていただくための活動をしています」とスタッフの中村千枝さん。まずは「こんな旅がしたい」と相談してみてはいかがだろう。

 文/中元千恵子 写真提供/伊勢志摩バリアフリーツアーセンター

 

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター

 電話0599・21・0550、FAX0599・21・0585

 鳥羽市鳥羽1-2383-13 鳥羽1番街1階

 9時~17時30分(季節により変動)

 木曜休(繁忙期は無休)

 (月刊「旅行読売」2019年1月号より)

 月刊「旅行読売」は、1966年創刊。「読んで楽しく、行って役立つ旅の情報誌」がモットー。最新号や臨時増刊などの案内は こちら

53572 0 たびよみ 2018/12/20 05:20:00 2018/12/20 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181211-OYT8I50036-T.jpg?type=thumbnail

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