皮膚の悩みに“救いの湯”…北海道・豊富温泉

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珍しい油分含有、モダンな川島旅館で湯治

川島旅館の内風呂。外に露天風呂もある
川島旅館の内風呂。外に露天風呂もある

 冬は深い雪に閉ざされる道北の温泉地。アクセスは悪いが、それでもここを目指すのは、それに見合う十分な価値があるからだ。北海道・豊富(とよとみ)温泉は乾癬(かんせん)やアトピー患者の“救いの湯”といわれ、皮膚に悩みを持つ人が近年、数多く訪れている。

 1927年創業の老舗、川島旅館は3年前にこれまでの湯治宿のイメージを一新し、モダンな雰囲気の湯宿に生まれ変わった。白い木肌が美しい北海道産トドマツの床や湿度調節効果のある漆喰(しっくい)の壁など天然素材の建材にこだわる。

 湯治を行う前にまず「豊富町ふれあいセンター」のコンシェルジュ・デスクに出かけよう。ここでは常駐する保健師や看護師、温泉利用指導者が、入浴方法や温泉地での過ごし方を指南してくれる。

 2017年、ふれあいセンターは環境省の「温泉利用型健康増進施設」に認定され、交通費や施設利用料が所得税の医療費控除の対象となる(17年度は申請件数131件)。遠方から湯治に来る人は活用するといいだろう。

 大正末期の1926年、石油掘削とともに湧き出た温泉は、重曹やホウ酸のほか、タール(石油由来の成分)やマグネシウムを含み、特に皮膚の殺菌や抗炎症作用に優れているという。まるで美容オイルの中にドボンと飛び込んだかのような不思議な感触。皮膚科医に推薦されて訪れる人も多いという。

濃厚な豊富産バターを使った夕食も

豊富産バターを使った「バターづくしプラン」
豊富産バターを使った「バターづくしプラン」
シングルルーム。ほかに露天風呂付き客室もある
シングルルーム。ほかに露天風呂付き客室もある

 「温泉に()れ込んで、札幌から嫁に来た」と話す若女将(おかみ)、松本美穂さんもこの湯のファン。「高い化粧品を使わなくても、以前より肌が潤ってきれいになった」と効果は自身で実証済みだ。宿泊者の評判も上々で、「こんな温泉、入ったことがない」と驚かれるそうだ。

 夕食は和食か洋食を選ぶ。おすすめは濃厚な豊富産バターを前菜からデザートまで使った洋食「バターづくしプラン」。たっぷりのバターは太りそうなイメージだが、「良質な動物性油脂は美容のためのコラーゲンを作り出す元にもなり、腸内環境を整えてくれる効果もあります。牧草だけを食べて育った牛の生乳からできたバターは栄養価が高いんですよ」と若女将は話す。

 シングルルームがあり、どのプランも料金同額でひとり泊できるのもありがたい。

 文/野添ちかこ


 

川島旅館
 電話:0162・82・1248

 料金:1泊2食付き1万5120円から。料理の品数が少ない「ビジネスプラン」は1泊2食付き9000円から。3泊以上の連泊プラン1泊2食付き8640円から(各プランとも、ひとり泊同額)

 交通:JR宗谷線豊富駅から留萌、羽幌行きバス10分、豊富温泉下車すぐ/道央道士別剣淵ICから156キロ、または稚内空港から50キロ

豊富町ふれあいセンター

 8時30分~21時/元日、4月10日の前後4日間休(年末年始は短縮営業)

 入浴料・大人510円/電話:0162・82・1777

豊富温泉コンシェルジュ・デスク(ふれあいセンター2階)

 9~17時(12~13時は昼休)/電話:0162・82・3782

 (月刊「旅行読売」2019年3月号から)

◆月刊「旅行読売」
 1966年創刊。「読んで楽しく、行って役立つ旅の情報誌」がモットー。最新号や臨時増刊などの案内はこちら

無断転載禁止
473563 0 たびよみ 2019/03/11 05:20:00 2019/03/11 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190304-OYT8I50073-T.jpg?type=thumbnail

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