自然を疾走 街で講習も

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「新城ラリー」実行委員会委員長/勝田照夫さん 75(長久手市)/

新城ラリーを手がける勝田さん
新城ラリーを手がける勝田さん

 「最初はどうなるかと思ったけど、地域に愛されるラリーになりました」

 自然の中を駆け抜ける自動車競技「ラリー」の元ドライバーとして競技の振興に力を尽くし、県営新城総合公園周辺で毎年開催されている「新城ラリー」を、観客数5万人を超える国内有数の大会に育てた。

 もともとはトヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)の技術部社員。エンジンやサスペンションの特性を学びながら、車両の組み立てとテスト走行を繰り返した日々を、「タイヤが自分の手足に感じられるぐらい運転した」と振り返る。

 そんな20歳代の半ば、会社の先輩に誘われ、初めて観戦したラリー競技に衝撃を受けた。サーキットでのレースと違い、車が岩の間や森の中を疾走する姿に興奮した。「なんて冒険的なんだ」と魅せられ、会社の同僚らとラリー大会に参戦するようになった。

 家業を継ぐため30歳の手前で退社したが、その後に自動車用品店を始め、車好きの常連客らとラリーチームを結成。

 数々の競技に出場し、1979年に日本自動車連盟(JAF)の全日本ラリー選手権A部門(1300cc以下)で年間優勝を果たすなど、輝かしい実績を残して引退し、ラリー大会を主催するなどの活動を続けた。

 新城ラリーは、新城市がアウトドアスポーツで地域振興を図ろうと企画したのがスタート。「モータースポーツならサーキットが必要ですよね」と相談してきた市の担当者に、「ラリーは新城の自然と調和する。今のままでいい」と伝え、全面協力を申し出た。

 2004年の初回、観客数は2000人だったが、観客のすぐそばを猛スピードで駆け抜ける臨場感が人気を呼び、観客数はうなぎ登りに。

 3年後の07年には全日本選手権に昇格し、観客数も1万人を突破した。

 その一方で、新城市内で運転講習会を年数回開く活動も始めた。「ラリーは市販車を使って行う競技。その身近さを感じながら、運転技術も向上させてもらいたい」と、参加者に急ブレーキや急ハンドルを体験してもらい、「市販車の限界」を伝えている。

 「急な運転操作は避けたいが、必要な時もある。車を知り、好きになるほど、事故も減る。ラリーでまだまだ社会貢献したい」と、今年16回目(3月15~17日)を迎える新城ラリーを前に意欲を見せている。(池田寛樹)

豊田市出身。世界ラリー選手権にも参戦した元ラリードライバー。モータースポーツ用品などを扱う会社「LUCK」の社長で、新城ラリーを主催する「モンテカルロ オートスポーツ クラブ」の代表も務める。長男の範彦さんは全日本ラリー選手権のシリーズ優勝8回のドライバーで、孫の貴元さんもラリードライバー。

438725 1 ひゅーまん愛知 2019/02/11 05:00:00 2019/02/14 15:38:04 新城ラリーを手がける勝田さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190210-OYTAI50016-T.jpg?type=thumbnail

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