通勤通学に歴史散策も<愛知環状鉄道>

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 第3セクターの地方鉄道を巡る「鉄印帳」プロジェクトに、県内では愛知環状鉄道が参加している。名古屋の郊外を南北に結び、沿線は企業や住宅団地、40を超す大学や高校が立地し、通勤・通学の足となっている。2019年度の輸送人員は1884万人と、全国の地方鉄道でも乗客数はトップレベルだ。

木桶に3トンもの石を積み上げて熟成させる「八丁味噌」。蔵の見学もできる(岡崎市のまるや八丁味噌で)
木桶に3トンもの石を積み上げて熟成させる「八丁味噌」。蔵の見学もできる(岡崎市のまるや八丁味噌で)
びっしりと並んだ住宅地の前を走る愛知環状鉄道(瀬戸市で)=いずれも中根新太郎撮影
びっしりと並んだ住宅地の前を走る愛知環状鉄道(瀬戸市で)=いずれも中根新太郎撮影
愛知環状鉄道の鉄印
愛知環状鉄道の鉄印
愛知環状鉄道
愛知環状鉄道

老舗の味噌蔵

 「環状」の名称は、旧国鉄時代に一部開通した岡崎と瀬戸、稲沢、多治見(岐阜県)を結ぶ「岡多線」「瀬戸線」が前身のため。1965年に着工し、JR東海に引き継がれたが、愛知環状鉄道会社が設立され、88年に現在の路線が全線開業となった。

 朝夕には、新豊田駅とトヨタ自動車本社工場が隣接する三河豊田駅を結ぶ「シャトル列車」も走っており、地域の足として欠かせない存在だ。

 観光で訪れるなら、中岡崎駅。名古屋鉄道岡崎公園前駅を越す高架ホームから見下ろすと、八丁味噌みそ蔵を構えた2軒の老舗が線路に沿って並び立っている。

 「ともに江戸時代からの伝統製法を守って今も続いています」と、「まるや八丁味噌」の浅井信太郎社長が話す。

 大豆と塩と水だけを原料に、木おけで2夏2冬熟成させる。濃厚でまろやかな味が特徴だ。蔵を見学すると、重しのために石が円錐えんすい状に積み上がった巨大な木桶が並ぶ光景に圧倒される。

2体の家康像

 岡崎市観光協会長も務める浅井さんは「歴史的な散策ができる街」と、岡崎の魅力を語る。

 線路の反対側にある岡崎公園は岡崎城の城跡で、3層5重の天守閣は昭和の復興。徳川家康が生まれた「神君出生の城」とされ、園内には産湯の井戸、えな(胎盤)塚など家康公ゆかりのものがあちこちにある。

 天守裏の一角に据えられているのは「出世ベンチ」。竹千代と称した幼少期と天下人となった2体の石像が御影石に座っており、隣に腰掛けられる。

 サッカーJ1名古屋グランパスの本拠地、豊田スタジアムは新豊田駅下車、八草でリニモに乗り換えれば愛・地球博記念公園にも行くことができる。さらに北上すれば、瀬戸では焼き物巡りを楽しめる。(森本雅司)

斜めにずらり沿線市中心駅

 愛知環状鉄道の鉄印=写真=は、愛知県の形を朱で表し、右上に社章を青で添える。愛知県とともに株主でもある沿線4市の中心駅名を斜めに並べて表示している。

 JR東海道線の岡崎駅とJR中央線の高蔵寺駅(春日井市)を結ぶ全線電化、一部複線の45.3キロには23駅あり、うち7駅で記帳を受け付ける。印刷の書き置き印で、駅名と日付入りの丸印を押す。

 愛環は大都市圏の路線らしく、2019年3月からJR東海と共通のICカード乗車券「TOICA」を導入した。記帳には乗車券の提示が必要だが、ICカードの場合は駅係員が乗車履歴を確かめる。鉄印帳は1日に追加販売したところ2日で売り切れ、10日から、新豊田駅でさらに追加販売する。税込み2200円。記帳は同300円。

 各地域の「鉄印帳を携えて」も読めます。

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1542200 0 鉄印帳を携えて 2020/10/10 05:00:00 2020/10/18 21:37:18 2020/10/18 21:37:18 「鉄印帳企画・愛知環状鉄道」大きな杉桶に3トンもの石を積み上げて熟成させる「八丁味噌」(26日、愛知県岡崎市のまるやで)=中根新太郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201012-OYTAI50017-T.jpg?type=thumbnail

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