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名城大出身 大沢和宏さん 名古屋テレビ塔社長

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 中学3年の秋、友達と自転車で訪れたのが名古屋テレビ塔との出会いです。1954年、完成間もない戦後復興のシンボルには長蛇の列ができていて、その日は上ることを諦めました。あれから半世紀。まさか経営を任されるとは想像すらしていませんでした。

名古屋テレビ塔を背に「栄地区の活性化に貢献したい」と語る大沢さん(名古屋市中区で)
名古屋テレビ塔を背に「栄地区の活性化に貢献したい」と語る大沢さん(名古屋市中区で)

 小学生の頃、自宅にあった真空管ラジオを分解し、元に戻せず、父親に叱られたことがきっかけでラジオ作りに夢中になりました。国鉄(現JR)名古屋駅構内にあったラジオ店に通い、部品の加工、ハンダ付けなどを教えてもらいました。

 工業高校入学後、すぐにアマチュア無線の国家資格を取得すると、送信機を手作りし、無線局を開局しました。愛読書は「初歩のラジオ」「無線と実験」など。執筆者のほとんどがNHKの技術者で、「最先端技術に触れられる」と、卒業した58年、NHKを受験し、幸いにも合格しました。

 配属は名古屋放送局ラジオ運行係でした。番組運行表に沿って全国放送、地域放送を切り替えるのが仕事です。手動なので忘れることもあり、自動電話交換の技術を応用したアラームを開発したこともあります。

 入局した翌年、夜間の名城大理工学部電気工学科に入学しました。大学を卒業し、局の資格変更試験に合格すれば大卒と認定される制度ができたのです。仕事を終えると、当時は名古屋市中村区にあった大学に直行しました。

 放送現場は技術革新の連続です。講義で教わり、「そういうことだったのか」と、に落ちることもしばしばありました。理論と実践です。通信工学などは得意科目でした。大学を卒業し、資格変更試験にも合格できました。働きながら学ぶことができたのはよかったと思っています。

 真空管から半導体、アナログからデジタルへと移っていくテレビ放送の現場に関わり、関連会社の支社長だった2003年、テレビ塔の筆頭出資者だったNHKから現職を命じられました。11年に電波塔の役目を終えたテレビ塔は改装され、昨年9月、世界でも珍しい塔内ホテルを備えた観光タワーにすっかり生まれ変わりました。今はその魅力を発信するため、知恵を絞っています。

 振り返ると、子供の頃からラジオや電波に熱中したことでおのずと分析力や応用力が養われ、自分の幅を広げることができたのではないかと思います。勉強でも、運動でも、どんなことでも打ち込めるものを見つけ、それに向かって進むことが強みになるのではないでしょうか。(聞き手 荒川盛也)

 東海地方の大学を卒業し、各界で活躍している先輩からの「エール」をお届けします(毎月第1木曜日に掲載)。

 おおさわ・かずひろ 1939年生まれ。名古屋市出身。名城大理工学部電気工学科卒。NHK名古屋放送局に入局、副局長で定年退職し、NHKアイテック(現NHKテクノロジーズ)名古屋支社長を経て2003年から現職。

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1954080 0 後輩にエール 2021/04/01 05:00:00 2021/04/01 16:11:44 2021/04/01 16:11:44 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210401-OYTAI50005-T.jpg?type=thumbnail

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