
豊橋市が作った絵本「ガタゴトポーン! トヨッキーのぼうけん」
「トヨッキーのぼうけん」
愛知県
豊橋
市の市電は、車や人も通行する道路に
敷
かれたレールの上を走っています。こうした路面電車は全国的にも少なくなりました。同市は、市電やバスなどの公共交通に、小さな子どものころから親しみを持ってもらおうと、「ガタゴトポーン! トヨッキーのぼうけん」と題した絵本を作りました。
絵本は28ページで、男の子が、市電やバスなどを乗りつぎ、
友達
にプレゼントのキーホルダーを
届
けに行くというストーリーです。
キーホルダーは、同市の「
鬼
まつり」の赤鬼をロボット風にしたマスコット「トヨッキー」。道中、
誤
って落とされてしまったトヨッキーが、男の子を追いかけて、電車に飛び乗ったり、勢いあまってポーンと
宙
を飛んだりする様子が
描
かれています。
制作前には、
有識者
や、子育て世代の人たち、保育士、交通機関の事業者らが
座談会
で「どうしたら公共交通に乗りたくなる?」「電車やバス、タクシーの良さは?」などと話し合いました。同市出身の絵本作家、高橋
祐次
さんが、この座談会に着想を得て「公共交通が起こすミラクル(
奇跡
)を、スピード感を持って表現」したそうです。
担当した同市都市交通課の竹田
佳子
さんは、「最初は『公共交通の乗り方を教える内容にしようか』という意見もあったけれど、子どもたちに楽しんでもらうことを第一に考えました」と話しています。高橋さんは「公共交通を乗り
換
えてがんばるトヨッキーの
雄姿
を楽しんでください」とメッセージを
寄
せました。
絵本は豊橋市中央図書館など市内の図書館や、保育園、
幼稚園
に
配布
。20日には市電の車内で「読み聞かせ会」を開く予定です。