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織部の里もとす(岐阜県本巣市)隣は駅、車なくても

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 「道の駅」が誕生して今年で30年。当初は実験的に始まったが、現在は全国約1200か所に広がる。各地で多様なサービスが展開され、コロナ禍の中では、手軽な観光スポットとしても注目されている。魅力たっぷりの東海3県の「ぶらっと寄ってみたい」道の駅を、動画とともに紹介する。

地元農家の新鮮な野菜が並ぶ店内(13日、岐阜県本巣市で)=尾賀聡撮影
地元農家の新鮮な野菜が並ぶ店内(13日、岐阜県本巣市で)=尾賀聡撮影

 ■古田織部の古里

 戦国時代から江戸初期にかけての武将で、千利休の高弟、茶人としても名高い古田織部の生誕地とされる岐阜県本巣市。

 市中心部から数キロほど走った国道157号沿いに、小高い山が見える。織部が城主を務めたとされる山口城が築かれた権現山だ。山から国道を挟んだちょうど向かいに、織部の名を冠した道の駅「織部の里もとす」がある。

 駅の入り口では、山門をかたどった建物が利用者を出迎える。

樽見鉄道の駅にも隣接
樽見鉄道の駅にも隣接

 ■旬の野菜ずらり

 店内には、登録農家が出品したイチゴやタマネギ、タケノコ、タラの芽など旬の採れたて野菜、果物がずらりと並ぶ。登録農家は約300人おり、新鮮でバラエティー豊かな品ぞろえが人気で、午前中に完売する商品も少なくない。

徳山唐辛子を使った「鬼辛丸こんにゃく」(540円)
徳山唐辛子を使った「鬼辛丸こんにゃく」(540円)

 秋になると、本巣の代表的な特産品「富有柿」を求めて駐車場が車でいっぱいになり、売り場には行列ができるという。

 加工品では、ピリ辛が特徴の「徳山唐辛子」を練り込んだ「鬼辛丸こんにゃく」(税込み540円)が好評。徳山唐辛子は、徳山ダム(揖斐川町)の建設により、廃村となった旧徳山村で栽培されていた唐辛子の種から育てられた。

 廃村後、徳山唐辛子の栽培も途絶えたと考えられていたが、旧徳山村にほど近い本巣市の根尾地区で細々と栽培が続けられていたことが知られ、「幻の唐辛子」として売り出されるようになったという。

 道の駅は「シダックス大新東ヒューマンサービス」が運営。根尾地区出身の道脇はじめ駅長(44)は「徳山唐辛子は、寒い山村で夜なべ仕事をする際、体を温めるのにも役だったそうです。ピリ辛グルメとして楽しむだけでなく、往時に思いをはせて食べていただければ」と話す。

 ■列車に揺られて

 この「織部の里」、実は岐阜県大垣市と本巣市を結ぶ第3セクター「樽見鉄道」の織部駅に隣接している。道の駅へはマイカーで、というのが一般的だが、ここへはローカル線に揺られて来ることもできる。

 ちなみに、道の駅の入り口わきには、織部にまつわる茶器などを展示したギャラリー「織部展示館」があり、織部焼の大皿や、織部が仕えた織田信長ら三英傑の像や茶室、灯籠などが展示されている。

 ■城跡周辺を散策

 織部の里には、富有柿のペーストと柿ジャムを練り込んだ「富有柿ソフトクリーム」(同400円)などのテイクアウトメニューもあり、持ち帰って楽しんだり、屋外で食べたりすることもできる。

 目の前にある権現山には、森を抜けて山口城跡に至るハイキングコースがあり、濃尾平野が一望できる展望台も設けられている。

 「密」を避け、歴史を感じながらの散策という楽しみも広がりそうだ。

(深山真治)

 道の駅の動画は、「読売新聞オンライン」でお楽しみいただけます。

 

動画はこちら

 【住所】岐阜県本巣市山口676

 【電話】0581・34・4755

 【ホームページ】http://www.oribenosato.jp/

 【営業時間】直売施設が午前8時30分~午後5時、喫茶・レストランが午前8時30分~午後3時、ファストフードが午前10時~午後4時、織部展示館が午前10時~午後4時。不定休。

 【駐車場・アクセス】駐車場は147台、東海環状自動車道大野神戸インターチェンジから約10キロ。樽見鉄道織部駅に隣接。

※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、営業時間等は変更になることがあります。

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2005684 0 ぶらっと 道の駅 2021/04/23 05:00:00 2021/04/23 16:43:45 2021/04/23 16:43:45 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210423-OYTAI50007-T.jpg?type=thumbnail

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