養護学校体罰罰金30万円 地裁 「刑事責任軽視できない」

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 名古屋市立天白養護学校(天白区)で生徒に体罰を加えたとして、暴行罪に問われた同校教諭の稲垣達雄被告(60)(春日井市)の初公判が14日、名古屋地裁(近藤和久裁判官)であり、稲垣被告は起訴事実を認めた。公判は即日結審。続く判決で近藤裁判官は「執拗しつような暴力で被害者を辱めた」として、求刑通り罰金30万円を言い渡した。

 判決によると、稲垣被告は2017年11月16日、校庭で男子生徒(19)に蹴ったり踏みつけたりする暴行を加えた。

 名古屋区検は昨年12月、稲垣被告を名古屋簡裁に略式起訴したが、同簡裁が正式な公判を開くべきだと判断し、審理が同地裁に移送されていた。

 検察側は冒頭陳述などで、事件当時に男子生徒の担任だった稲垣被告が、授業中に生活態度を注意した際の生徒の態度が気に入らず暴行を加えたと説明。過去にも複数回、生徒への高圧的な態度を学校側から注意されていたと述べた。

 稲垣被告は被告人質問で、日常的な暴行はなかったとしたうえで、「行き過ぎた行為だった」と反省の言葉を口にした。

 また、検察側が論告で「特別支援学校や教員らへの信頼を失墜させた」と批判したのに対し、弁護側は「社会的制裁を受けている」として情状酌量を求めた。

 判決で近藤裁判官は、事件によって男子生徒の教育を受ける権利が侵害されたと指摘。「真摯しんしな教育に尽力する人たちへの悪影響も懸念され、刑事責任は軽視できない」と述べた。

 判決後、名古屋市内で記者会見した男子生徒の母親(47)は「注意を聞かないからといって暴力を振るうのではなく、言葉で行動させるのが本当の教育のはずだ」と話した。

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