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トイレ忘れ物AIが検知 中日本高速SAに整備 4割減報告■急病人発見も

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センサーが忘れ物を検知する際のイメージ。シルエットで入室前後の変化を識別する
センサーが忘れ物を検知する際のイメージ。シルエットで入室前後の変化を識別する
個室内で人が便座にもたれかかって倒れた様子を、センサーが識別したシルエット(いずれも中日本高速道路会社提供)
個室内で人が便座にもたれかかって倒れた様子を、センサーが識別したシルエット(いずれも中日本高速道路会社提供)

 人工知能(AI)などの先進技術を利用して、高速道路のサービスエリア(SA)の個室トイレなどで忘れ物や急病人を検知したり、外国人利用者の利便性を図ったりする機器の整備が進められている。中日本高速道路会社は「大型SAでは忘れ物が4割減るなど効果も出ている。さらに設置箇所を増やしていきたい」としている。

 同社では、利用者が多い東名・名神や東名阪などの各高速道路のSAやパーキングエリア(PA)個室トイレ天井に、照明一体型のセンサーを設置。利用者が忘れ物をしたまま出ようとすると、センサーが入室前にはなかった物を検知して「忘れ物はありませんか」と音声で知らせる仕組みだ。

 映像ではなく、センサーが人や物のシルエットだけを読み取って識別するため、プライバシーにも配慮。スマートフォンや財布、傘など、約9万2000種類のシルエットを学習させたAIと接続しており、精度も向上している。

 昨年から本格導入を始め、現在は同社管内のSA・PA32か所に設置。同社エリアで最大規模の東名・海老名SA下り(神奈川県)では、2018年度には166件あったトイレ内の忘れ物が、20年度は103件(新型コロナによる利用者減を考慮した補正値)と、約4割減少したという。

 センサーは、人が倒れた姿勢で動かない状態が続くと、警告灯と音声で周囲に異常を知らせる機能も備えており、急病人の早期発見にも役立てられる。

 また、温水洗浄便座の操作ボタンをタッチパネル化したタブレット端末を、個室壁面に設置。操作方法を14か国語で案内できるほか、10分以上、利用客が座ったままの状態が続くと、画面上の表示で、体調の異変がないか尋ねる機能も持たせている。

 現在は11か所に整備されているが、東京五輪・パラリンピックの前後では、外国人も含め多くの利用者が想定されることから、6月中に計25か所に増やす予定だ。

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2096789 1 ニュース 2021/06/03 05:00:00 2021/06/03 05:00:00 2021/06/03 05:00:00 センサーが忘れ物を検知する際のイメージ。シルエットで入室前後の変化を識別する(中日本高速道路会社提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210602-OYTNI50030-T.jpg?type=thumbnail

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