読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

電話詐欺、百貨店員装う マニュアルの詳細判明 丁寧な言葉信じ込ませる

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 名古屋市内で特殊詐欺グループを県警が摘発した事件で、虚偽の電話を高齢者にかける「かけ子」の拠点から押収された「詐欺電話マニュアル」の詳細がわかった。丁寧な言葉遣いで有名デパートの店員と信じ込ませ、公的機関の名前を出して「クレジットカードの被害を調べてくれる」と安心させる卑劣な手口だ。県警はマニュアルを使った巧妙な電話が増えているとみて、注意を呼びかけている。

 「当店でのお買い物をご家族やご友人にお頼みになってらっしゃいますでしょうか?」「○○様のカードが偽造であれば、私が無効にしておきます」――。

 マニュアルでは、デパートの総務課員を名乗り、本人名義のクレジットカードが勝手に使われたという印象を相手に植え付けるためのやり取りが冒頭から続く。

 外国人とみられる40歳代女性が使ったカードに不審な点があるとし、「偽造カードはここ最近、特にコロナ禍の影響で大変増えております。県警からの指導で、本人確認を強化していたところでした」と新型コロナウイルスの影響も強調する。

 さらに「東海財務局カード犯罪対策室」という架空の組織名を繰り返し伝えた上で、「偽造カードで買い物されても、東海財務局で無効にし、被害がないようにする」と信じさせて別の電話番号を伝え、改めて連絡するように誘導している。

 これまでに県警が確認した手口では、指定された番号にかけると、同局職員をかたる別のかけ子が「カードの使用を止める」などとキャッシュカードの暗証番号を聞き出してくる。その後、警察官を名乗る人物から「カードを取りに行く」と電話があり、訪ねて来た「受け子」が、カードを封筒に入れさせるなどして盗むパターンが多い。

 このマニュアルは、県警が5月下旬、松坂屋の店員などになりすまして豊橋市の80歳代女性からキャッシュカードをだまし取ろうとした疑いで男2人を逮捕した際、踏み込んだ名古屋市西区のマンション一室にあったタブレット端末から見つかった。端末には、電話をかけるリストとみられる数百人分の名簿も保存されていた。

 マニュアルには「感触が良ければ続行。悪ければ安心させて終わり」「大まかに内容を把握し、客の会話に合わせて適当に!」などの記載もある。かけ子が入れ替わっても簡単に理解できる内容になっており、県警はマニュアルを作成した指示役の行方も追っている。

 県警によると、松坂屋などの店員をかたる特殊詐欺の認知件数は今年5月末までに暫定で、県内で62件あり、被害額は計約4400万円に上る。松坂屋名古屋店には、3~5月に不審電話がかかってきたという問い合わせが約530件あったという。

無断転載・複製を禁じます
2116220 0 ニュース 2021/06/11 05:00:00 2021/06/11 05:00:00 2021/06/11 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210610-OYTNI50020-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)