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水道管漏水衛星から発見 豊田市

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 宇宙から、地中の水道管の水漏れを発見する――。豊田市が昨年から今年にかけ、人工衛星のデータを活用した水道管の漏水調査を全国で初めて行った。従来の手作業では5年程度かかった調査が7か月間に短縮でき、費用も大幅に削減。画期的な手法だとして、市には全国の自治体や民間業者からの問い合わせや視察が相次いでいる。(光部雅彦)

■電磁波の反射解析 市水道維持課などによると、調査は世界33か国で水道管の漏水を調べているイスラエルの企業に委託して実施。

 高度628キロにある宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )の衛星「だいち2号」が地表に向けて放射した電磁波から得られたデータを、同社が人工知能(AI)で解析した。

 仕組みはこうだ。浄水場で塩素消毒された「水道水」と、それ以外の水などでは、電磁波を当てた際、反射して返ってくる電磁波の性質に違いがある。反射された電磁波のデータを解析することで、通常なら水道水が流れていないはずの場所を特定できる。

 今回特定できた区域は、市内の山間部を中心とした約660平方キロ・メートル。市職員が昨年9月~今年4月に現地調査したところ、259か所で水漏れを確認し、修繕を始めた。

■進む老朽化

 水道管の老朽化は全国の自治体が抱える課題となっている。厚生労働省によると、全国の水道管の総延長約72万キロ(2018年度)のうち、法定耐用年数の40年を超えているのは17・6%の約12・7万キロ。今後20年間のうちに全ての水道管の24%を更新する必要があるが、現状の修繕ペースではその半分程度にとどまるという。

 また、大半の水道管が地中にあるため、通常は異音を調べる機器「音聴棒」を使用して特定しているが、山間部では人手がかかる。今回の調査の費用は数百万円程度だったが、対象地域全てを現地調査していれば、数千万円かかったとみられるという。

 この成果について、全国12の自治体が視察に訪れ、衛星画像を使った事業展開を検討する企業からの問い合わせも相次いでいるという。

 同市水道維持課の担当者は「複数の自治体が連携して依頼すれば費用はさらに抑えられる。今後も効率的な維持管理の手法を考えていきたい」と話した。

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