灯台のレンズ、再び野間埼へ 初点灯時に使用、国産最古か

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野間埼に持ち帰るため作業する「美浜らぼ」メンバー(大王埼灯台資料展示室で)
野間埼に持ち帰るため作業する「美浜らぼ」メンバー(大王埼灯台資料展示室で)

  野間のまさき 灯台(美浜町)で、1921年(大正10年)の初点灯当時から使われていた灯火レンズが戻ってきた――。灯台の管理を任されている地元団体「美浜まちラボ」や美浜町では4月下旬にも、レンズを灯台近くの「食と健康の館」で展示保存する予定だ。

(森本雅司)

 今回帰ってきたレンズは、2008年に発光ダイオード(LED)に取り換えられるまで野間埼灯台で使われ、その後、三重県志摩市の大王埼灯台に譲渡、展示されていた。

 野間埼灯台の資料収集を進めていた美浜ラボや美浜町が、第4管区海上保安本部に働きかけて、名古屋港防波堤灯台で使われていた同種レンズを代替品として同館で展示してきた。今回はこのレンズと、大王埼へ譲渡したレンズを交換する形で、野間埼の初代レンズが帰還することになった。

 レンズの交換には、海上保安庁が民間団体へ灯台などの維持管理を任せる航路標識協力団体制度の新設が縁を結んだ。全国23団体が初めて指定され、燈光会(東京)とともに大王埼と安乗埼の両灯台を任された「志摩市灯台活用推進協議会」と、美浜ラボの間で話が進んで交換が実現した。

 町職員とラボのメンバーが3月28日、美浜町のレンズを大王埼に運び、待ち受けた志摩市協議会メンバーと一緒に交換作業をして、かつて野間埼にあったレンズを持ち帰った。協議会の中村滋会長(53)は「灯台の協力団体となり、お互いに信頼が高まった。今後も交流したい」と送り出した。

 野間埼に戻ってきたレンズは内径が約37センチ、高さ約86センチ、重さ約80キロで、青みがかっている。美浜ラボは、このレンズが「国産最古の灯台レンズ」ではないかとみて、確認作業を進めている。

 「国産最古」とする根拠の一つは、レンズの枠に日本光機製と銘記されている点だ。同社は特殊照明メーカーの老舗で、第1号レンズを島根県・隠岐の西郷岬灯台に納入したとしている。同地の初点灯は1921年3月31日で、当時は第1次世界大戦で輸入が途絶え、国産が奨励され、国産メーカーが複数起業していた。

 野間埼は初点灯以来、2008年までレンズを替えておらず、美浜ラボの林達之さん(53)は「野間埼灯台の初点灯は3月1日とする資料もあり、国産最古が証明できればうれしい」と話している。

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