黒潮の水提供 水族館に40年 トヨフジ海運 碧南海浜開館以来 水槽の生命線「感謝に堪えない」

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トヨフジ海運が無償提供した海水が使われている大水槽(碧南市の碧南海浜水族館で)
トヨフジ海運が無償提供した海水が使われている大水槽(碧南市の碧南海浜水族館で)

 今年で開館40周年となる碧南市の碧南海浜水族館に開館以来、展示水槽に使う海水を無償提供し続けている海運会社がある。東海市の「トヨフジ海運」(武市栄司社長)だ。水族館は「水生生物にとってまさに命の水」とし、7月1日に感謝状を贈って功績をたたえる。

 トヨフジ海運は自動車を国内外へ海上輸送しており、外航船と内航船計26隻を所有する。内航船5隻には鋼材製の専用タンク(容量35トン)があり、航行中に四国沖や紀伊半島沖の黒潮で新鮮な海水をくみ上げ、名古屋港で水族館側の運搬車に引き渡してきた。水族館からの依頼で始まったとされている。

 くみ上げる海水は1回あたり約20トンで、これまでに提供された海水は約13万7000トンに達するという。水族館は、水量約200トンの大水槽や館内約50の水槽に海水を注水し、展示や飼育に役立ててきた。

 黒潮の海水はプランクトンが多いなど良質で、荒天が続き、やむなく近場の海水を使った際は「明らかに魚たちの元気がなかった」(水族館)という。森徹館長は「提供される海水は水族館にとって生命線。ありがたく、感謝に堪えない」と語る。

 トヨフジ海運内航部長の田中逸朗さんは約30年前から海水の提供業務に関わる。「これほど長く続くとは思わなかったが、これからも水族館の発展を願いながら海水を提供していきたい」と話した。

 水族館では7月2日から開館40周年記念特別展が開かれる。スタッフが選んだ「40の出来事」をパネル展示するほか、クラゲ水槽2基とキューブ型の水槽3基を新設、公開する。同展は10月30日まで。問い合わせは水族館(0566・48・3761)。

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