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「交剣知愛」で共生

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 威勢のいい掛け声が体育館内に響く。「ヤァーア、コテ、メン、ドォー」。国際教養大学で毎週行われている剣道サークルの学生たちだ。

 約20人の参加者の多くは初心者で、米国やオランダ、フランスなど国際色豊か。剣道着姿のほか、Tシャツにスパッツ、短パンなど装いも多彩だ。イタリアの女子学生(20)は「歴史や文化に関心がある。剣道はとても日本らしい」と楽しそう。

 指導者の一人で、武道具店を営む剣道七段の東海林一義さん(51)は「竹刀を通して相手とのコミュニケーションを高めていくのが剣道。だからこそ礼節を大切にする」と話す。

 「交剣知愛」という言葉がある。剣を交えることで、相手を大事にする気持ちを知るという意味だ。「もう一度あの人と稽古や試合がしたいと思われるような剣道を心がける。相手への思いやりを重んじる、剣道の奥深さを表す言葉です」と東海林さん。

 外国人との共生が問われる時代。剣士でなくても、学ぶべきことが多い教えである。深刻な人手不足を背景に、政府は外国人労働者の受け入れ拡大を検討している。県内でも10月上旬、商工や福祉などの業界団体らによって、外国人材活用促進連絡協議会が設立された。

 いかにして外国人の受け入れ態勢を整備するか。制度面だけでなく、私たちの意識改革も重要だ。立場や意見が異なっても、礼をもって言葉を打ち交わしていけば、理解や信頼を深めていくことができるだろう。

 剣先を相手の目に向ける中段の構えは、正眼ともいう。これからの地域社会のあり方を正視して、共生への道を考えていきたい。

(竹之内知宣)

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