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ひやみこぎ

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 「ひやみこぎ」。面倒くさがりを意味する方言で、「せやみこぎ」などとも言う。

 秋田市出身の脚本家、内館牧子さんによると、県民にありがちな気質の一つだそうだ。先月、工藤胃腸内科クリニック(秋田市)開設10周年を記念して行われた講演会で、ユーモアを交えて紹介していた。

 しかし、大仙市出身の同クリニック特別顧問、工藤進英さん(71)には全く当てはまらないだろう。昭和大医学部教授で、大腸がんの世界的権威として知られる。約30年前に秋田赤十字病院に赴任し、表面がくぼんだ「陥凹かんおう型大腸がん」を次々と見つけて注目された。

 「サイエンスの中でも医学の変化は早い。いま事実とされていることも、10年すれば半分が変わる」と工藤さん。「自分の主観で世界を見ていたら、何も見ていないのと同じ。セオリーは絶対ではない。常識も疑え」と力強い。

 工藤さんは、病巣を大きく拡大して見る「拡大内視鏡」による診断を提唱。大腸がんのより早期の発見と治療が可能になった。「大腸がんでは死なせない」がモットーだ。

 本県のがん死亡率は、21年連続で全国最悪という不名誉な記録が続いている。どうすれば、がんで亡くなる人を減らせるのか。食生活の改善や適度な運動、そして何より早期発見と早期治療が大切だ。

 県は、がん検診の受診率向上に力を入れる。受診率50%を目標に掲げているが、現状は20%程度。利便性などの課題もあるが、「忙しい」「面倒くさい」などが受診をしない主な理由だという。

 「もっと早く検診を受けていたら……」。数年前、がんで亡くなった身内の言葉を思い出す。がん予防に「ひやみこぎ」は禁物である。

(竹之内知宣)

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