7市町村災害救助法適用 大雪被害で県 犠牲者05年度超すペース
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県南部で続く大雪被害を受け、県は7日、災害対策本部の会議を開き、横手市や湯沢市など7市町村に災害救助法を適用することを決めた。県内で雪の被害による同法適用は初めて。
会議では、今季の雪の事故は7日午後3時時点で、11人が死亡、106人が重軽傷を負っていると報告された。県によると、県内で24人が死亡した2005年度の「平成18年豪雪」を上回るペースで犠牲者は増えている。落雪による事故が多いという。
県は、横手、湯沢、大仙、仙北、美郷、羽後、東成瀬の7市町村に対する災害救助法の適用を決めた。除雪作業や開設する避難所運営などの費用を国と県が折半することになる。県内で雪の被害で同法が適用されるのは初めて。
また、会議では横手市と湯沢市で市道の除雪に対して県が支援していることや、県発注の土木工事を一時休止し、代わりに除雪作業を依頼するなど対策を進めていることが報告された。県は雪下ろし中の事故防止について注意喚起の強化も予定しており、佐竹知事は「死者をこれ以上出さないよう、最大限できることをやってほしい」と指示した。