先祖の灯火 脈々と

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流れゆく灯籠を、多くの人が橋の上から見守った
流れゆく灯籠を、多くの人が橋の上から見守った

 すっかり暗くなった川面を、たくさんの灯籠が紙の小舟に乗って静かに下ってゆく。太平洋に注ぐ一宮町の一宮川で毎年8月16日夜に行われる送り盆の行事だ。

 上総一之宮として知られる玉前神社など周辺の16社寺でつくる「一宮川燈籠とうろう流しの会」などが催しており、今ではすっかり地域の夏の風物詩となっている。

 この日流された灯籠は約1000個。先祖を供養する家族や、各地で相次いでいる災害の復興を祈願する人など、ろうそくのやわらかい明かりにそれぞれの思いを込めた。集まった人たちは橋から手を合わせるなどして、川面に広がる幻想的な光景に見入っていた。

 毎年参加しているという近くの森田満子さん(81)は、「家族が幸せに暮らせるのも、若い時に亡くなった夫やご先祖のおかげ。いつまでも残してほしい風習です」と下流へと遠ざかる灯籠を見つめていた。

 町は2020年東京五輪で初開催が決まったサーフィン競技の会場として盛り上がりをみせる。一方で、この日は海辺の喧騒けんそうとはまた違う、静かで厳かな雰囲気に包まれていた。(羽田和政)

37306 0 夏夜2018 2018/08/17 05:00:00 2018/08/17 05:00:00 流れゆく灯籠を、多くの人が橋の上から見守る(16日午後7時48分、一宮町で)=羽田和政撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180817-OYTAI50002-T.jpg?type=thumbnail

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