ライオン 家族のよう

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マイケルさんが掲げた輪を軽やかに通り抜けるライオン
マイケルさんが掲げた輪を軽やかに通り抜けるライオン

 横一列に並んだ8頭のライオンが、英国人調教師のマイケル・ハウズさん(48)のムチの動きに合わせてゆっくりと立ち上がった。現在開催中の木下大サーカス岡山公演。大きなライオンたちが器用にたる乗りや輪抜けをする姿も見る人を驚かせる。

 同サーカスの売りの一つが、ライオン、ゾウ、シマウマによる動物ショーだ。ステージに上がるライオン8頭のうち4頭は希少なホワイトライオンだ。

 マイケルさんは、祖父の代から続く調教師一家。英国では映画やショー向けの動物供給会社で調教に携わっていた。実は、ホワイトライオンたちにとって、マイケルさんは「育ての親」のような存在だ。

 ホワイトライオンたちは2008年、同社が運営する南アフリカのサファリパークで生まれ、同社につてがあった木下大サーカスにやってくることになった。そこで、当時英国にいたマイケルさんがミルクをあげて育て、同サーカス向けに芸を教えた。その後、日本にやってきたライオンたちは、10年11月から同サーカスに出演している。

 一方、マイケルさんは13年から、退団した米国人調教師の後を継いで、同サーカスに出演している。「ライオンたちに警戒されないかと心配したけれど、すぐにうち解けられた。彼らは僕のことを覚えていたようだね」

 長年の付き合いがあるとはいえ、相手は爪や牙を持ち、力も強い猛獣だ。「機嫌がよくない日は、少し離れて接するなど、隙を見せないよう注意している」という。

 調教で心がけてきたのは、一頭一頭の性格を見ながら、じっくり芸を教えること。「一度に相手をしても、互いに心が通わないし、芸も身につかない。実は1頭ずつ表情や性格も違う。そんなところも見てほしい」

 長い付き合いになるライオンたちは、家族のような存在だ。「彼らのよい父であり友でありたい」。そんな思いを抱きながら、ライオンたちと最高のステージを作り上げる。

 

木下大サーカスとは… 11か国から団員60人

 木下大サーカスが発足したのは1902年(明治35年)。初代団長の木下唯助が中国・大連で曲馬団を創業したのが始まりだ。大正時代からゾウや熊の芸で人気を集めた。

 トレードマークの赤テントで各地を興行して回り、県内での公演は2008年の千葉市での開催以来5回目となる。前回の県内公演以降、ジャグリングの名手や中国雑技団が新たに加わった。団員は、米国や中国など世界11か国から集まった約60人。トランポリンや器械体操の元トップ選手も所属する。

 ダブル空中ブランコショーや、3台のオートバイが巨大な球体の内側を走り回るショー、クラウン(道化師)によるコミカルな演技などが繰り広げられる。

 

 柏公演は9月15日から11月26日まで、柏市大島田のセブンパークアリオ柏特設会場で開催される。自由席は高校生以上3200円、3歳~中学生2200円。前売り券は各400円引きで、指定席は追加料金が必要。毎週木曜日と9月19日、10月17日、11月14日は休演。問い合わせは、公演事務局(04・7162・0009、9月10日以降は04・7193・1170)へ。

38334 0 赤テントがやってくる 木下大サーカス柏公演 2018/08/28 05:00:00 2018/08/28 05:00:00 マイケルさんが掲げた輪を軽やかに通り抜けるライオン https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180828-OYTAI50001-T.jpg?type=thumbnail

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