和芸「坂綱」挑む英国人

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バランスを取りながら、綱を上っていくマイケルさん
バランスを取りながら、綱を上っていくマイケルさん

 舞台を横切るように、床から天井に1本の麻の綱が張られた。傾斜は37度で、高いところでは10メートル。その綱を、番傘を手に英国人のハウズ・マイケル・ゴードン・シドニーさん(18)が軽やかに上った。伝統芸「坂綱」だ。

 ライオンの調教師として出演するマイケル・ハウズさん(48)の長男。団員からは「マイキー」と呼ばれる。2013年、父の入団を機に母、弟と来日した。

 当時は中学1年。公演地が変わる度に転校したが、先々で友人ができ、日本語も覚えた。中学卒業とともに入団した。

 売り子などをして2年。ある日、父に声をかけられた。「お前は平衡感覚がいい。それを生かしたらどうだ」。確かに、幼い頃からフェンスに上ったり、ロープを渡ったりして遊んできた。「長所が生かせるなら」と、気になっていた和芸の坂綱に挑戦することを決めた。

 綱は綱引き用と同じほどの太さ。足袋の親指と人さし指の間に挟んで上っていくため、練習で綱から滑り落ちた時の摩擦による水ぶくれややけどが絶えない。それでも番傘で体のバランスを保つ技術などを磨き、今年4月にデビューした。

 演技中は無心。「よけいなことを考えると、バランスを崩してしまうから」。まだ成長途上だが、「日本に来たからには、他の古典芸にも挑戦したい」と闘志を燃やす。

39922 0 赤テントがやってくる 木下大サーカス柏公演 2018/09/05 05:00:00 2018/09/05 05:00:00 キャプション別送り https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180905-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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