投票率向上 若者がカギ

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千葉市議の4年間の質問内容について分析する淑徳大の学生たち(千葉市中央区で)
千葉市議の4年間の質問内容について分析する淑徳大の学生たち(千葉市中央区で)

 「千葉市議会議員がこの4年間、議会で行った質問内容を調べてみよう」。今月8日、千葉市中央区の淑徳大のグループ学習室。コミュニティ政策学部の矢尾板俊平教授(39)がゼミに所属する学生7人に呼びかけた。

 学生は2~3人のグループに分かれ、議員ごとに4年間の質問事項を並べた紙を見ながら話し合った。市議一人ひとりについて、「子供や学校など身近な課題を取り上げている」「農業について集中的に質問している」などと発表。矢尾板教授は「質問から千葉市の課題、区ごとの課題が見えてくる」とアドバイスし、同学部3年の神山結香さん(21)は「教育現場に強いとか、それぞれ視点が違うのが印象的だった」と話した。

 2016年にスタートした「18歳選挙権」。統一地方選では今回が初めてとなるが、選挙では若者の低投票率が目立つ。17年の衆院選で、県内の投票率は49・89%。抽出調査では、18~19歳は40・32%だったものの、20~24歳は29・47%と最も低く、25~29歳の30・57%が続いた。

 矢尾板ゼミの取り組みは若者に選挙への関心を持ってもらうのが目的の一つで、各地の選挙管理委員会も意識向上に躍起になっている。

 千葉市稲毛区選管は「いなげ若者選挙プロジェクト」と題し、区内の高校生らを対象にした啓発イベントを展開。昨年12月には県立千葉女子高で、若者の政治参加に取り組むNPO法人から講師を招いて講演してもらい、模擬投票も行った。2年の戸部成美さん(17)は「政治を身近なものだと感じた。18歳になったら自分なりに情報収集して投票してみたい」と話した。県選管なども出前授業に取り組んでいる。

 千葉市選管は今回の統一選で、「親子で投票所にいこう!キャンペーン」を行う。将来の有権者となる子供たちに実際の投票を見せることで関心を高める狙いだ。市内の高校には卒業式の校長式辞で、千葉商工会議所に入会する企業には入社式などでそれぞれ投票を働きかけてもらうなど、あの手この手で投票率アップを図る。

 議員にとっても投票率の行方は気になる。県西部選出の県議は「若者に身近だと思う問題を訴えても、反応がなければ政治家も提案しづらくなる。そうすると若者の政治への期待度が下がり、政治家の意識も離れるという負の連鎖に陥る」と漏らした。

 千葉大の倉阪秀史教授(政策学)は「若者の投票率を上げるためには、地域の政策課題の解決策を自分で考える機会を中高生のうちから作ることが有効だ」と指摘。その上で、「大学進学をきっかけに地元を離れるケースが多い。住民票を移していない若者のために、不在者投票の手続きを簡素にすることも検討するべきだ」と話している。 (この連載は、栗村政伸、矢牧久明、伊藤甲治郎、重松浩一郎、貝塚麟太郎、長岩真子が担当しました)

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493589 0 統一選19 選択を前に 2019/03/16 05:00:00 2019/03/16 05:00:00 2019/03/16 05:00:00 市議会議員の4年間の質問内容について分析する学生たち(8日、千葉市中央区の淑徳大で)=伊藤甲治郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190317-OYTAI50005-T.jpg?type=thumbnail

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