ジップエア旅客便離陸 成田―ソウル線 コロナで就航遅れ 社長「需要回復へ備え責務」

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社員の見送りと放水を受け、ソウルへ出発するジップエア初の旅客便(16日、成田空港で)
社員の見送りと放水を受け、ソウルへ出発するジップエア初の旅客便(16日、成田空港で)
初の旅客便就航を迎え、記念撮影する乗務員ら(16日、成田空港で)
初の旅客便就航を迎え、記念撮影する乗務員ら(16日、成田空港で)

 成田空港を拠点とする格安航空会社(LCC)「ジップエア トーキョー」は16日、同社初の旅客便となる成田―ソウル線の運航を始めた。新型コロナウイルスの影響で就航が遅れ、航空業界の苦境が続く中でのスタート。西田真吾社長は「回復に向けて、我々が担うべき役割がある」と強調した。(尾藤泰平)

 空港のロビーで記念式典が開かれた後、社員が滑走路に横断幕を掲げた。「ともに力を合わせて大変なときを乗り越えましょう」。社員の見送りと祝福の放水を受けて、午前9時30分頃、初便の機体が離陸した。290の座席に対し、乗客は2人だった。

 同社は2018年、日本航空の出資で設立された。最新の技術を使って、LCCながら快適なサービスを提供し、競争を勝ち抜く狙いだ。乗客自身のスマートフォンやタブレット端末から軽食などの機内販売品を注文できる「セルフオーダーシステム」をLCCで初めて導入。キャッシュレス決済も取り入れた。客室乗務員(CA)と接する機会を減らせるため、コロナ禍のニーズとも合っている。

 旅客便の就航に備えて、昨年10月以降にCA経験者と未経験者計約110人を採用した。当初は5月にバンコク線、7月にソウル線の旅客便就航を予定していたが、感染拡大で延期を余儀なくされ、貨物便に転用して運航してきた。

 乗客のいない貨物便で、CAの機内訓練を実施。交代で「乗客役」となり、アナウンスや機内食提供など飛行中のサービスを学んだ。CAリーダーを務める釜萢かまやち友花さん(34)は「お客様を乗せられる日を楽しみにしながら訓練に励んできた。セルフオーダーなど新たなサービスもあるので、一緒に快適な旅をつくり上げていきたい」と語る。

 航空各社で減便が相次ぐなど、業界は厳しい状況に置かれている。同社は、韓国との間で8日からビジネス関係者らの往来が再開されたことを受けて、旅客便の就航に踏み切った。週2往復の運航で、25日以降の冬ダイヤから週3往復に増やす予定だ。

 10月中の便の予約は今のところ、いずれも1桁にとどまっている。貨物便の収入が平時より多いため、旅客便の運航費用は補えるという。

 西田社長は「入国制限の緩和によって、需要の回復は遠からず来るはずだ。就航して回復期に備えるのも責務。実践の中でさらに鍛えていきたい」としている。

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1554702 0 ニュース 2020/10/17 05:00:00 2020/10/17 05:00:00 2020/10/17 05:00:00 社員に見送られながら成田空港を出発した、ジップエア初の旅客便(16日、成田空港で)=尾藤泰平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201016-OYTNI50031-T.jpg?type=thumbnail

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