地元観光の「追い風に」 旧倉庫と旧霧笛舎も 歴史的価値評価 犬吠埼灯台重文答申

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銚子市有数の観光スポットとして知られる犬吠埼灯台
銚子市有数の観光スポットとして知られる犬吠埼灯台

 銚子市の「犬吠埼灯台」が国の重要文化財(建造物)に指定されることになった。文化審議会が16日、文部科学相に答申した。新型コロナウイルスの影響で観光客が減っている地元の関係者からは、「追い風にしたい」と期待の声が上がった。

 犬吠埼灯台は関東平野の東端に立ち、高さ約31メートル。上って見学することができ、観光スポットとしても親しまれている。年間10万人近くが訪れるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、2月末から6月中旬まで受け入れを中止した。

 「白い肌が美しい女性のようだ」。犬吠埼灯台の近くにある「絶景の宿 犬吠埼ホテル」総支配人の梅津佳弘さん(57)は毎日、その姿に見とれている。灯台目当ての観光客は多く、「重要文化財の指定をきっかけに、コロナ禍を吹き飛ばして、もっと多くの人が集まるところにしたい」と語る。

 犬吠埼灯台の保存と活用に取り組む市民団体「犬吠埼ブラントン会」代表幹事の仲田博史さん(72)は重文指定について、「先人の努力に感謝したい。国から『お墨付き』を頂いたので、さらに保存と活用を進めるため、市民と知恵を出し合っていきたい」と述べた。

 越川信一市長は「感激している」とした上で、「『大切な人を守る光』として、海の安全を見守り続けてきた。その光と霧笛の音は市民の『心のふるさと』そのものだ。犬吠埼灯台をこよなく愛する市民とともに、価値を掘り起こし、磨き続けていく」とコメントした。

 県教育委員会などによると、犬吠埼灯台は国内で数々の灯台を手がけた英国人技師リチャード・ブラントンの指導で1874年(明治7年)に建設され、初点灯した。北太平洋航路における最初の灯台で、今も現役だ。

 灯台と同じ年に建設された「旧倉庫」と、1910年(明治43年)に建てられ、濃霧などの中を航行する船に方位を知らせる霧笛を鳴らした「旧霧笛舎」も、関連する施設として併せて指定される見込みだ。いずれも優れた技術や歴史的価値が評価された。

 犬吠埼灯台が加わると、県内の重要文化財(建造物)は29件となる。

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1554763 0 ニュース 2020/10/17 05:00:00 2020/10/17 05:00:00 2020/10/17 05:00:00 太平洋を背にそびえ立つ犬吠埼灯台(銚子市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201016-OYTNI50034-T.jpg?type=thumbnail

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