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新たな通勤型電車「315系」の車内。照明はLEDで、AIが制御する冷房システムを国内で初めて導入した=藤井竜太郎撮影
新たな通勤型電車「315系」の車内。照明はLEDで、AIが制御する冷房システムを国内で初めて導入した=藤井竜太郎撮影

 見慣れたオレンジと白を調和させた車両に乗り込むと、発光ダイオード(LED)に照らされた明るい車内空間が広がった。青色の座席に腰を下ろす。背もたれの膨らみが体をしっかりと支えてくれる。幅も1センチ広くなり、疲れにくい。快適な通勤通学時間を過ごせそうだ。

 JR東海は1日、3月5日に中央線(名古屋―中津川間)でデビューする在来線の新たな通勤型電車「315系」を報道陣に公開し、名古屋―多治見間を走らせた。

騒音や振動を減らし、電力消費量も従来車両比で約3割削減した(名古屋市中村区のJR名古屋駅で)
騒音や振動を減らし、電力消費量も従来車両比で約3割削減した(名古屋市中村区のJR名古屋駅で)

 乗り心地も従来車両から大きく向上した。車体のバネの硬さの最適化で揺れを抑え、モーターや車外からの騒音も減った。電力消費量は約3割減った。

 車窓には赤外線と紫外線をカットする複層ガラスを使っている。どの身長でも使いやすいように、つり革は3種類(高さ160~180センチ)用意した。

全車両に車いすスペースが設けられている
全車両に車いすスペースが設けられている

 全車両に車いすスペースを設け、1両に6台ずつ設置されたフルカラーの液晶表示板は、最新の運行情報などを教えてくれる。

 国内初となる人工知能(AI)による冷房システムは、車内温度や湿度、乗車率などに応じて、AIが最適な環境をきめ細やかに設定する。

 防犯カメラを全車両に5か所新設するなど、防犯対策も強化した。

 災害による停電で橋やトンネルで停車した際には、非常走行用の蓄電装置で最寄り駅まで自力走行できる。

 東海鉄道事業本部の杉山尚之・車両部長は「安全性、安定性、環境性能を向上させ、快適に移動してもらえる空間ができた」と強調する。

 新たな通勤型車両の導入は1999年以来、約22年ぶりとなる。東海道線や関西線にも順次投入を進め、25年度までに計352両体制とする。

 315系の登場に伴い、今年3月中に旧国鉄から引き継いだ「211系」が引退する。車両はすべて分割民営化以降に新製した車両となる予定だ。

 金子慎社長は「新しい車両はより安全で快適、親しんでもらえるサービスを提供できる。多くの方に利用してほしい」と話している。(藤井竜太郎、佐野寛貴)

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