町の記憶語る大水車

おばあちゃん市・山岡(岐阜県恵那市)

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地場産業の歴史を伝える大水車が目を引く
地場産業の歴史を伝える大水車が目を引く

歴史の象徴

 戦国武将・明智光秀ゆかりの地で、NHK大河ドラマ「 麒麟きりん がくる」の効果で歴史ファンも多く訪れる岐阜県恵那市は、連続テレビ小説「半分、青い。」のロケ地にもなった。そんな市西部の海抜412メートルの山里、小里川ダムのそばにある「おばあちゃん市・山岡」では、直径24メートルの大水車が来訪者を出迎える。

 同市山岡町はかつて、陶器製造に使う陶土を細かく砕く動力源として水車が使われていたが、ダム建設に伴って多くが水底に沈むことに。大水車は、そんな地場産業の歴史の象徴にと、道の駅整備にあわせて造られたという。

 ダム近くの空き地では以前、地元のおばあちゃんやおじいちゃんが野菜などを持ち寄る日曜朝市が開かれ、お年寄りの生きがいづくりや地域活性化の拠点になっていた。朝市でさばききれなかった品を取り扱う店が2000年にできると、その後、おばあちゃんたちも参加して、04年に道の駅としてオープン。今では年間50万人が訪れる。

地元産の新鮮野菜が並ぶ
地元産の新鮮野菜が並ぶ
野菜をふんだんに使った人気の「おふくろの味定食」
野菜をふんだんに使った人気の「おふくろの味定食」

おばあちゃんの味

 物販コーナーには、地元農家が育てた野菜、手作りのみそや漬けものなどが並ぶ。旬の食材を使った総菜は、おばあちゃんの知恵が詰まった昔懐かしい味わいで、地元産の米を使った餅や東濃地方の菓子「からすみ」もある。

 施設内の飲食店「みはらし茶屋」で楽しめるのは、新鮮野菜をふんだんに使った、おばあちゃんの手料理だ。一番人気の「おふくろの味定食」(税込み850円)は野菜の天ぷらや煮物、豆腐田楽などのヘルシーな一品。ご飯はちらしずし、味ご飯、山菜おこわ、古代米から選べ、ところてんの小鉢も付くお得なメニューとなっている。

  朴葉ほおば ずしや栗おこわなど季節ごとの定食(同1200円)もあり、冬には強い粘りが特徴の 自然薯じねんじょ の定食がお目見えする。恵那市山岡町は寒天の生産が盛んなことでも知られ、しょうゆベースの寒天ラーメン(同550円)、寒天ぜんざい(同400円)などもぜひ味わってみたい。

リピーター多く

雄大な景観をつくりだす小里川ダム
雄大な景観をつくりだす小里川ダム

 同市の明知鉄道が運行する人気の「グルメ列車」では、道の駅の姉妹店が手がける弁当が提供され、多くの人に親しまれている。近くのゴルフ場利用客が立ち寄ることも多いといい、駅長の浅井三枝子さん(57)は「リピーターのおかげで、たくさんの人が来てくれています。オープン時から守っているおばあちゃんの味で、懐かしい気持ちになってくれれば」と話す。

 すぐそばには、幅331メートル、高さ114メートルのダムがつくりだす雄大な景色が広がっている。おばあちゃんの味でおなかを満たした後には、ダムに通じる「ふれあい橋」からの景観を楽しみながら散策してみてはいかがだろう。(川口武博)

【住所】岐阜県恵那市山岡町田代1565の169

【電話】0573・59・0051

【営業時間】午前9時~午後5時(3~10月と土日祝日は午後6時まで)。無休(12月29日~1月1日を除く)

【駐車場・アクセス】普通車55台、大型車6台、障害者用3台、電気自動車(EV)用1台。中央自動車道・瑞浪ICから約20分。

※営業時間やイベント開催などは変更になることがあります。

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