お燗 温度で味に移ろい

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 雪やこんこ、あられやこんこ♪ 押し寄せた寒波で、東海地方でも雪景色の新年を迎えた方が多いのではないでしょうか。冬はやはり冷えた体をお かん で温めたい。「2021 Miss SAKE」の愛知県立大4年松崎 未侑みゆ (愛知県半田市出身)が、「Miss SAKE流」お燗のつけ方と、お燗にオススメの日本酒を紹介します。

 お燗と一口に言っても、日本酒の味わいは繊細で、温度によって変わることから、5度刻みで次の6種類の名称があります。

〈1〉飛び切り燗(55度以上)、〈2〉熱燗(50度前後)、〈3〉上燗(45度前後)、〈4〉ぬる燗(40度前後)、〈5〉人肌燗(35度前後)、〈6〉 日向ひなた 燗(30度前後)

お手軽に

小粥さんがお燗向きと薦める「飛騨乃やんちゃ酒」
小粥さんがお燗向きと薦める「飛騨乃やんちゃ酒」

 まずは一番お手軽な方法とコツを伝授します。

お燗を楽しむ時は、ちろりや温度計を用意
お燗を楽しむ時は、ちろりや温度計を用意

  徳利とっくり に日本酒を注いで、電子レンジで20秒ほど温める。レンジは徳利の上と下の部分で温度が異なるため、軽く混ぜてください。再度レンジに入れて、お好きな温度に上がったら完成です。

 レンチンは急激に温まるため、本醸造のような造りがしっかりした日本酒がお薦め。飛び切り燗まで上げてから、冷ましながら日本酒の味わいの変化を楽しむ「燗冷まし」も趣がありますね。

 「2021 Miss SAKE」岐阜代表の名古屋外国語大4年 小粥おがゆ 瞳(岐阜県海津市出身)が紹介させていただくのは、蒲酒造場(同県飛騨市)の「飛騨乃やんちゃ酒」。常温でいただくとキレのある辛口ですが、お燗をつけるとお米のうまみが増し、コクのある優しい味わいを楽しめます。すっきり辛口の本醸造酒は、お燗をつけることでお米本来のうまみが感じられるため、熱燗にお薦めです。

本格的に

 理想の温め方は、ズバリ湯煎です! 用意するものは、小さく深めの鍋、酒を温めるための「ちろり」、温度計。鍋に水を張って火にかけ、75度くらいまで熱くします。日本酒を熱伝導の良いちろりに入れたらお湯に触れあわせ、ちょうどよい温度になったら、お湯で温めておいた徳利に注ぎます。

松崎さんが薦めるのは「令和1BY 生生熟成5055 純米吟醸 無濾過本生」の飛び切り燗
松崎さんが薦めるのは「令和1BY 生生熟成5055 純米吟醸 無濾過本生」の飛び切り燗

 最近感動したのは、熟成させた生原酒をお燗にすること。長珍酒造(愛知県津島市)の「令和1BY 生生熟成5055 純米吟醸 無 濾過ろか 本生」を飛び切り燗にしたところ、甘辛さの中のミルキーさがまろやかに際立ち、絶品でした。生酒を高温にするのはメジャーではありませんが、熟成しても味の崩れないしっかりとした生酒は、お燗をつけるとおいしさ倍増なのです。

 吟醸系は繊細な造りなので、湯煎で味見をしながらベストな温度を探るのがお勧めです。お燗を温度の段階ごとに味わうので、「刻み」とも呼ばれます。吟醸酒はぬる燗くらいが定番。

 私がお燗に目覚めるきっかけになったのは、萬乗醸造(名古屋市緑区)の純米吟醸「醸し人九平次 火と月の間に 雄町」です。「燗」という字に隠されている文字から命名された、お燗にとっておきの蔵元の自信作です。

 お燗は冷たいお酒よりも体に優しく、二日酔いにもなりにくいと言われています。「燗付け師」と呼ばれる、お燗をつける専門家がいるほど奥深い世界。「燗付け師」のいるお店で、色んな温度の日本酒を味わってみるのも、冬の楽しみにいいかもしれませんね。

 【Miss SAKE】 「一般社団法人Miss SAKE」(東京都)が開催しているコンテスト。受賞者は、日本酒や日本文化の魅力を国内外に発信する親善大使を務める。

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2675188 0 日本酒探Q Miss SAKEのオススメ 2022/01/15 05:00:00 2022/01/15 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/01/20220114-OYTAI50016-T.jpg?type=thumbnail

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