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たき火は準備8割
東海地方を中心に活動するキャンパーたちのキャンプスタイルや楽しみ方を紹介する企画「東海CAMPers」。ユーチューブやインスタグラムで積極的に発信しているキャンパーならではの情報を、日曜日の紙面で随時お届けします。今回は「特別編」。第1回に登場してくれた「さばいどる かほなん」が、冬のサバイバル術を伝授します!!
初級編となる今回のテーマは、「火おこしと調理」です。
薪割りナイフでも

寒い冬、まずは火をおこして暖を取りたいですよね。まずは、たき火の基本を身につけましょう。
たき火は「準備が8割」。火をつける前に、必要なものをそろえておくことが大切です。
まず必要なのは、
薪は太いと火がつきにくいので、細く割っていきます。おのやナタがなくても、ナイフ1本で薪割りはできます。ナイフを薪の断面にあて、それをもう1本の薪でたたきます。木の節など堅い部分を避ければ、女性でも簡単に割ることができますよ。

割り箸ほどの細さのもの、2センチ角ほどのもの、それぞれ10本ずつくらい用意しておけば大丈夫。あとは、木に火をつける「たき付け」を準備します。
ホームセンターなどでは油を染みこませたたき付けが販売されていますが、どこでも手に入りやすいのがスギの枯れ葉や松ぼっくりです。油成分を含んでいるので、簡単に火がつき、燃え切るまで時間がかかるので、たき付けにぴったりです。
着火にもこだわり

火のつけ方もさまざまです。ライターやマッチでもいいですが、私が愛用しているのが「メタルマッチ」です。フェロセリウムという合金を削り落とし、金属棒を合金部分にこすりつけると火花が散って火がつく仕組みです。たき付けの下に
たき火は、たき付け、細い薪、太い薪の順番にピラミッド形になるように組んでいくと、空気の通り道ができて勢いよく火がつきます。
三脚づくり

トライポッド(三脚)を作っておくと、たき火の上に鍋や肉などをつり下げることができるので便利です。何といっても、サバイバル感があってかっこいいですよね!
1メートルほどの木の枝を3本用意します。それぞれの先端部分をロープで固定すれば、あっという間にトライポッドの完成です。キャンプでは、色々なロープの結び方を覚えておくと便利。トライポッドの場合は、「巻き結び」という方法を使って枝を固定するといいでしょう。
飯ごうで調理
サバイバルでオススメしたいのが飯ごうです。ご飯を炊くのに使うアルミ製の鍋ですが、使い方次第でさまざまな料理が作れます。
お湯を沸かして、その中に刻んだヒノキの葉を入れて煮れば、さわやかな香りが特徴の「ヒノキ茶」も作れますし、中蓋でご飯を炊きながら、シチューを同時調理するなんてこともできちゃいます。
たき火のおこし方などをマスターしておけば、災害時にも役立つはずです。キャンプやアウトドアの知識は、防災面でも活用できるので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。

ここがポイント!!
→たき火は事前の準備が大切
→薪はピラミッド形に組む
→たき付けはスギの枯れ葉や松ぼっくりでも
→飯ごう一つあれば調理全般が可能
【さばいどる かほなん】岐阜県出身のアイドル、タレント。アイドル界、そしてどんな環境下でも「サバイバル(生き残る)」するという意味を込めて名づけられた。ユーチューブ「さばいどるチャンネル」のチャンネル登録者数は約43万8000人。キャンプ系動画をアップするユーチューバーの中でも屈指の人気を誇る。

飯ごうレシピ 書籍に
飯ごうを使ったアイデアレシピが満載!! かほなんの新著「飯ごうレシピマスターブック 最強クッカーでおいしいソロキャン時間!」(立東舎、税込み1650円)も好評発売中。ご飯を炊くために使うイメージが強い飯ごうですが、中蓋をうまく活用することで同時に2品の調理ができるスグレモノ。おつまみからデザートまで作れる飯ごうは、サバイバルの必需品です。