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シートで快適空間
東海地方を中心に活動するキャンパーたちのキャンプスタイルや楽しみ方を紹介する企画「東海CAMPers」。ユーチューブやインスタグラムで積極的に発信しているキャンパーならではの情報を、日曜日の紙面で随時お届けします。今回は「特別編」の第2弾!! 「さばいどる かほなん」が、冬のサバイバル術の中級編として、自作のテントをたてる方法を紹介します。
不足分は現地調達

寒い冬の山の中。たき火をおこして暖を取ったら、次は雨露をしのげる場所が必要です。大判のシートと木の枝でテントづくりに挑戦しましょう。
テントづくりに必要なのは、大判のシートと丈夫な縄です。ほかに、シートを地面に固定するための石やペグ(
使用するシートは、キャンパーたちの間で「ODシート」と呼ばれている、ブルーシートの深緑色版のもの。この方が、森の中にもなじんでかっこいいですよね。1人用であれば、2・7メートル×3・6メートル程度のものを用意しましょう。
テントは、風上に向かってたてると風を受けて倒れやすく、寒さも厳しくなるので、風上を背にしてたてるのがコツです。
まず、シートを横長にして置き、風上側の面を3か所、地面に固定します。落ちている木の枝や、
次に、風下側の面のハトメ(円形の金属部品)に縄を結びます。両端の2か所には1本ずつ縄を結び、中央のハトメは、二股になるように結びます。長さは地形によって様々ですが、3メートルくらいあればいいでしょう。
縄を結んだら、今度は高さ1メートル~1メートル50ほどの木の枝を用意します。これがテントのポールになるので、ある程度の太さがある、丈夫なものを選びましょう。
枝の先端をナイフで細くとがらせ、中央のハトメに先端をしっかりと掛けたら、そのまま枝を垂直にたてる。
あとは、テントがピンと張るように意識しながら縄を引っ張り、縄の先を石で押さえて地面に固定したり、生えている木などに結びつけたりすれば完成です!!
枝葉でベッドも
でも、これだけでは地面の冷たさが直接体に伝わってきて寒くて寝られません。そこで、テントの下に、落ちている枝や葉を集めて敷いていきます。秋であれば落ち葉がたくさんあるでしょうし、冬でもヒノキのような常緑樹の落ち枝などがあれば、それを活用しましょう。
落ち葉や落ち枝は、自分が寝て地面から10センチくらいの高さになるぐらいの厚さにすれば大丈夫。その上に、ODシートを折りたたんだものとマットを敷けば、快適な手作りベッドが完成。冬用のシュラフ(寝袋)を使えば、雪の降る寒い夜でも快適に過ごせちゃいます!!
ひと工夫で暖かく
暖の取り方でオススメなのは、リフレクター(反射板)を作ることです。
たき火を挟んだ向かい側に木の枝を積み上げて壁を作れば、風よけにもなるし、熱が反射してとても暖かく感じられます。金属板で作られた市販品もあるので、ぜひ活用してみてくださいね!!
寝るときは、初級編で作ったトライポッド(三脚)をテントの中にたててポールを外します。すると、すっぽりシートに覆われるようにして寝ることができるんです。皆さんもぜひ、ワイルドな自作テントで一晩を過ごしてみてください!!

ここがポイント!!
→シートは風上を背にしてたてる
→冬は地面に枝葉を敷くと底冷えを防げる
→ナイフとシュラフは命綱。良いモノを使おう
→たき火にリフレクターを使うと暖かさアップ!
【さばいどる かほなん】 岐阜県出身のアイドル、タレント。アイドル界、そしてどんな環境下でも「サバイバル(生き残る)」するという意味を込めて名づけられた。趣味は一人旅で、特技は野外生活と絵を描くこと。ユーチューブ「さばいどるチャンネル」のチャンネル登録者数は約43万8000人。キャンプ系動画をアップするユーチューバーの中でも屈指の人気を誇る。