完了しました
水も食料も現地調達
東海地方を中心に活動するキャンパーたちのキャンプスタイルや楽しみ方を紹介する企画「東海キャンパーズ」。今回は、将来無人島に永住することを目標に掲げている「さばいどる・かほなん」が挑戦した、3週間無人島生活の様子をリポートします!! 水や食料は一切持ち込まないという過酷なチャレンジから見えてきたものとは――。

荷物はザック一つ
わたしの夢は「無人島に永住する」こと。というわけで、これまで培ったサバイバル力を実際に試してみようと無人島生活に挑戦しました!!
無人島は愛知県田原市の姫島で、期間は5月6~26日の21日間。自分に課した条件は、80リットルのザックに装備できるものだけを持っていくこと。そして、水や食料は一切持ち込まず、全て現地調達すること。かなり本気のチャレンジでした。

まずは家づくり
島についてまずやったのは「家」づくり。これまで何度か紹介した、3本の木をひもで結んで作る「トライポッド」に、さらに1本足して「クアトロポッド」を作りました。そこに大判のシートを掛け、周囲を流木や石、砂などで固定すれば完成。中は2メートル四方くらいの快適スペースです。
最初は地面にマットを敷いて寝ましたが、石でごつごつして痛かったので、島で自生している竹を切ってベッドも作りました。テント内にはフナムシなどが出入りしていたけど、途中から全く気にならなくなりました。人間、慣れると強いものです。

毎日カキ三昧
一番の課題が水の確保でした。偶然、山肌に湧き水がしみ出ているところを発見しました。ただ、しみ出る程度だったので、持っていった麻縄を山肌にはわせ、それを竹筒にまとめて水を落とし、バケツにためました。
食料は、釣った魚か落ちている貝類。それと、山に生えていた食べられる山野草です。
島は天然アサリが豊富で、潮が引いた浜辺で簡単に探すことができました。カキもいたるところに落ちていて、島では毎日カキ三昧。カキが毎日食べられるなんてぜいたくだと思いますよね。でも、毎日は結構しんどい(笑)。島にはハマダイコンやハマウドも自生していて、海の水でそのままゆでて食べました。これがさっぱりしていて結構おいしかったです。

実践は大切 痛感
今回の無人島チャレンジ、結構楽しく過ごせました。意外だったのは、サバイバルのマニュアル本の知識があまり役に立たなかったこと。水の蒸留器なんかも自作しましたが、全く水をためられませんでした。実際にやってみないとわからないことって多いんだなと痛感しました。
もっと長期間なら、野菜を育てたり、家畜を飼ったりして食べ物のバリエーションを増やせました。そうすれば、もっと生活の質を高められたはずです。
これからも、ハードなキャンプなどを楽しみながら、いつかかなえたい無人島生活の夢に向け、もっともっとサバイバル能力を身につけていきたいと思います!!

【姫島】 愛知県田原市の田原港からほど近い同市唯一の島。小さな山になっており、海岸は岩石、麓から頂上まではうっそうとした樹木に覆われている。天然のアサリがとれ、シーズンには多くの人が訪れる。釣り客にも人気で、豊かな漁場としても知られる。小型イルカ「スナメリ」が姿を見せることも。
さばいどる かほなん 岐阜県出身のアイドル、タレント。アイドル界、そしてどんな環境下でも「サバイバル(生き残る)」するという意味を込めて名づけられた。ユーチューブ「さばいどるチャンネル」のチャンネル登録者数は約46万4000人。キャンプ系動画をアップするユーチューバーの中でも屈指の人気を誇る。