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車いすで闘病のタレント 降りたつないだ2分間 岐阜

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笑顔で沿道の人たちに手を振る塚本明里さん(3日、岐阜県八百津町で)=稲垣政則撮影
笑顔で沿道の人たちに手を振る塚本明里さん(3日、岐阜県八百津町で)=稲垣政則撮影

 東京五輪の聖火リレーは3日、スタートから5県目となる岐阜県に入った。八百津町では、病気と闘いながら、ご当地タレントとして活動する可児市、塚本明里さん(31)が聖火を運んだ。「病気があっても、周りの理解やサポートがあれば社会に参加できることを伝えたい」との思いを込めて、沿道の声援に手を振って応えた。

 塚本さんは高校2年の春、テスト中に突然高熱を出して倒れ、動けなくなった。体が異常に重く感じ、激しい疲労感やめまい、体中の痛みなどの症状が続いた。いくつもの医療機関を受診したが病名がわからず、1年半ほどしてようやく筋痛性脳脊髄炎と、線維筋痛症と診断された。その後、脳脊髄液減少症という病名も加わった。進学を決めた大学にも、一度も通うことができなかった。

 それでも前を向き続けた。「できないことを数えるのではなく、できることをやっていこう」と考え、19歳からモデルの仕事を始めた。現在は岐阜市の芸能事務所に所属し、学校での講演やテレビ出演などで、病気の啓発活動をしている。

 いまも頭を支えていないと、すぐに具合が悪くなる。起立した体勢を維持するのは20分が限界だ。普段の生活では車いすが欠かせない。それでも、自分の脚で聖火をつなぎたいと、新聞紙で自作したトーチを持って歩く練習を続けてきた。

 3日は体調が優れず、友人に車いすを押してもらいながら出発した。途中で車いすを降り、約2分間にわたってトーチを掲げ、自分の脚で一歩ずつ歩を進めた。

 リレーを終えて、塚本さんは「沿道から聞こえた『頑張って』の言葉に背中を押された。トーチの重みより、大役を務めた気持ちの重みの方が大きい」と充実した表情を見せた。

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1959707 0 ニュース 2021/04/04 05:00:00 2021/04/04 05:00:00 2021/04/04 05:00:00 聖火リレーを務めた、複数の疾患と闘いながらタレント活動を続ける塚本明里さん(3日午後1時55分、岐阜県八百津町で)=稲垣政則撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210404-OYTNI50003-T.jpg?type=thumbnail

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