元保護犬 セラピーで活躍

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殺処分免れた「みか」

大木さんと県動物愛護センターから引き取ったセラピードッグ。大木さんの右隣が「みか」(国際セラピードッグ協会提供)
大木さんと県動物愛護センターから引き取ったセラピードッグ。大木さんの右隣が「みか」(国際セラピードッグ協会提供)
コロナ禍で高齢者施設の入居者とオンラインで交流する「みか」(国際セラピードッグ協会提供)
コロナ禍で高齢者施設の入居者とオンラインで交流する「みか」(国際セラピードッグ協会提供)

 一般財団法人・国際セラピードッグ協会(東京)のセラピードッグとして、10年前に県動物愛護センター(松山市東川町)から殺処分寸前に引き取られた雑種犬「みか」が活躍している。東京を拠点に、治療やリハビリに役立てる動物介在療法にあたり、コロナ禍でもオンラインを活用して高齢者や患者らに寄り添う。(名和川徹)

東京拠点 高齢者や患者に寄り添う

 みかは雌で、推定12歳前後。2011年6月に南予で保護され、県動物愛護センターに収容された。各地で保護された犬を引き取ってセラピードッグに育成する国際セラピードッグ協会代表の大木トオルさんらが受け入れ、愛媛特産のミカンにちなんで名付けた。

 保護当時は1、2歳とみられ、極度の恐怖を感じて部屋の隅で震えていた。それが、協会で訓練を受けるうちに甘えん坊で明るい性格に。セラピードッグになると都内の高齢者施設や病院で活動し、幅広く愛される存在となった。

 現在はコロナ禍で施設の訪問が困難になったが、オンラインを活用。入居者らがパソコン画面越しに笑顔で声をかけると、みかも尻尾を振って応える。「早くなでてあげたい」と再会を心待ちにする声が寄せられているという。

 みかが収容された当時、センターの所長を務めていた渡辺清一さん(69)は「みかが人々を支えるようになるとは想像できなかった」と明かし、「理想の存在とも言えるが、家庭でペットを最期まで責任を持って飼うことが大切」と話す。

 環境省のまとめでは、全国の自治体に収容されて殺処分された犬は19年度に5635頭。減少傾向だが、「殺処分ゼロ」を目指して保護犬の譲渡、飼い主らへの啓発が続けられる。

 協会ではセラピードッグ30頭が活動。12年にも県動物愛護センターから雑種犬「レモン」を引き取り、直後に子犬「だいだい」「ゆず」「ライム」が誕生して母子4頭で奮闘中だ。

 大木さんは「人に捨てられたり、虐待されたりした犬たちが、高齢者や患者たちを助けていることを知ってほしい」と話した。

<国際セラピードッグ協会>  1976年にブルースシンガーとして渡米した大木さんがセラピードッグの存在を知り、日本で育成、普及に取り組もうと2002年に設立。国内第1号のセラピードッグとして活躍した「チロリ」には官民から感謝状が贈られ、多くの本や映画で紹介された。

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2305842 0 ニュース 2021/08/23 05:00:00 2021/08/23 05:00:00 2021/08/23 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210823-OYTNI50004-T.jpg?type=thumbnail

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