読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

視力強化 産業発展の礎

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

めがねのまち鯖江 眼育プロジェクト

 「汚い手で目をこすらない」「ニンジンは目にいいので食べよう」。大学生の呼びかけに、子どもたちが「はーい」と元気な声で応じた。

 今月15日、鯖江市立神明幼稚園で行われた講習会。3~5歳の園児約50人が参加した。オンラインで指導するのは新潟医療福祉大学(新潟市)の学生ら。鯖江市が2019年から同大学と提携して実施している「眼育めいくさばえプロジェクト」の一環で、子どもたちの視覚検査の強化や視力低下の防止を目指している。

 会場では、カードゲームも行われた。カードには、市のPRキャラクター「さばにゃん」が描かれており、子どもたちは、笑顔や怒った顔など、目の形が微妙に違うカード2枚をペアにする「ばば抜き」ゲームに挑戦した。キャラクターの表情をじっくり見分ける訓練になるという。

 長谷川とよ子園長は「子どもたちが給食のニンジンを喜んで食べるようになった。鯖江といえば、眼鏡。でも、幼い頃からの教育で、視力を保って眼鏡が不要なら、それが一番ですね」と話す。

 文部科学省の学校保健統計調査(19年度)によると、視力が1.0に満たない幼稚園児は4人に1人、小学生になると3人に1人、中学生は2人に1人。子どもの視力低下は深刻な問題になっている。

 「めがねのまち」鯖江市が「眼鏡がいらない子どもに育てる」施策を打ち出すのは、矛盾のようだが、プロジェクトの担当者は「こうした地道な取り組みが、将来、新しいレンズの開発や新たな産業分野の開拓につながるのです」と展望を語る。

 子どもたちに目の検査を実施して、早期に眼鏡を掛ければ視力などを矯正できるほか、スマートフォンやタブレットの使用が目にどんな影響を及ぼすのかを解明する研究にもつながるという。

 鯖江市の成人式では、新成人に「大人ファーストめがね」がプレゼントされる。「古里には、世界に誇れる産業がある」と知ってもらうために始まり、今年で4回目になる。

 晴れ着姿の新成人が鯖江産の眼鏡を掛けて記念撮影し、SNSで発信する――。一見、遠回りのようだが、実は効果的な市のPR作戦になっている。

無断転載・複製を禁じます
1858359 0 New門 2021/02/22 05:00:00 2021/02/22 05:00:00 2021/02/22 05:00:00

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)