海中に広がる「森林」

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

ホンダワラ類の海藻が茂る岸近くの海中(魚眼レンズで撮影)(5月17日、越前町沖で)
ホンダワラ類の海藻が茂る岸近くの海中(魚眼レンズで撮影)(5月17日、越前町沖で)
岩を覆うワカメ(魚眼レンズで撮影)(4月17日、越前町沖の水深約6メートルで)
岩を覆うワカメ(魚眼レンズで撮影)(4月17日、越前町沖の水深約6メートルで)

 木々の若葉がみずみずしさを増すこの季節、海の中では多くの海藻を観察することができる。海中に広がる豊かな“緑”を求め、4月から5月にかけて越前海岸沖に潜った。

 

 岸近くの浅い岩場では、ホンダワラ類がびっしりと茂る。海面近くまで伸び、まるで森林のよう。カメラを水面で構えると、水中の藻と、陸上の樹木それぞれが少しずつ異なる緑色に輝く。

 

 沖合へ。水深6メートルあたりで、ワカメが海のうねりに合わせて、ゆったりと揺れていた。海底からそびえる岩の上部を覆い尽くすさまは壮大だ。

 

 国内で確認されている海藻は約1500種類。このうち約300種類が県沿岸で自生する。成長は日照時間や海水温の変化と関係があるといい、夏が近づくと、枯れるなどして見られなくなる。

 

 こうした海藻をすみかにする魚もいる。県立大の吉川伸哉教授(藻類学)は「沿岸の海藻は生態系にとって重要な存在。藻があることで波を穏やかにし、海底など地形の保護にもひと役買っている」と話す。

 

 陸上の緑が生き物の命や環境を守るように、海中の緑も自然を支えている。

(文と写真 斎藤孔成)

                ◎    ◎

 この連載は随時、掲載します。

スクラップは会員限定です

使い方
「地域」の最新記事一覧
3036202 0 越前若狭の海 2022/05/28 05:00:00 2022/05/28 05:00:00 2022/05/28 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220527-OYTAI50024-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)