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    漆塗り空き家 再生計画

    • 民泊施設として活用する予定の空き家内部。ふすまや格子天井にも漆が施されている(わどう提供)
      民泊施設として活用する予定の空き家内部。ふすまや格子天井にも漆が施されている(わどう提供)
    • 空き家の外観(わどう提供)
      空き家の外観(わどう提供)

     ◇鯖江・河和田 民泊施設に

     越前漆器の産地・鯖江市河和田地区にある築40年の空き家を改修し、伝統文化を体験できる民泊施設として再生、活用させるプロジェクトが始まっている。室内に漆がふんだんに施された上質な屋敷を生かそうと発案された。現在、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」で支援を呼びかけている。(内田郁恵)

     ◇伝統工芸や郷土料理体験 300万円 ネット寄付募る

     プロジェクトには、地元企業支援などを行う「地域事業主わどう」(鯖江市)、市内にサテライトオフィスを置く不動産情報サービス大手「LIFULL(ライフル)」(東京都)などが参加。全国的に問題となっている空き家への対策に積極的に取り組む中で具体化していった。

     今回改修するのは、鯖江市別司町の木造2階建て、延べ床面積約413平方メートルの空き家。漆器産地らしく、ふすまや天井にまで深い黒や紅色の漆が施されるなど、旅館さながらのつくりが目を引く。しかし、前所有者が亡くなった10年ほど前から空き家になっていたという。

     家の広さ、立地、内装の美しさを最大限に生かすべく、地区に根づくものづくり文化と禅の精神を体験できる民泊施設にしようと、プロジェクトが立ち上がった。「JAPAN CRAFT HOUSE」を基本理念に、地区住民らと連携し、宿泊者が伝統工芸、文化、郷土料理などを体験できるプログラムを用意する。

     ただ、改修に伴い、傷んだ部屋の修繕やシャワーの設置、家具などの購入に1000万円が必要だという。

     そこで、プロジェクトでは、このうち300万円について31日まで、クラウドファンディングのサイト「ジャパンギビング」で寄付を受け付けている。1口3000円からで、寄付した人の名前が館内のネームプレートに記載されるほか、金額に応じて宿泊チケットなどの返礼もある。

     わどうの山岸充代表は「体験プログラムを通じて地域に利益を還元するなど、空き家の利活用モデルの一つにしたい」と話す。2月下旬のテストオープン、6月の本格オープンを目指している。

    2019年01月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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