工事予定価格漏えいか
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官製談合疑い 若狭町職員ら逮捕
若狭町が発注した工事で、入札に関する情報を漏らしたなどとして、福井、富山両県警の合同捜査本部は13日、同町総務課主査の百田貢容疑者(47)を官製談合防止法違反の疑いで、落札した電気工事業会社役員、村田優容疑者(73)を公契約関係競売入札妨害の疑いでそれぞれ逮捕した。2人とも容疑を認めている。
発表によると、百田容疑者は、町が2019年7月12日に行った大気汚染測定局新設工事の指名競争入札で、村田容疑者に非公表の予定価格に近い2335万円を教え、落札させた疑い。村田容疑者は情報を基に落札し、公正な入札を妨害した疑い。入札には同社を含む6社が参加した。
福井県警や同町によると、百田容疑者は事件当時、環境安全課で環境保全などを担当。大気汚染測定局の設置に関わり、予定価格を知りうる立場だった。20年7月下旬、職場に「休みたい」と連絡して以降、出勤していなかった。
合同捜査本部は13日夜、同町役場を捜索。今後、見返りとして金銭の授受などがなかったか調べる見通し。森下裕町長は、「大変遺憾だ。事実関係を確認し、厳正に対処する」などとするコメントを発表した。