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<再稼働の行方>「町潤うかも」「安全なのか」

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再稼働に同意した理由を語る杉本知事(県庁で)
再稼働に同意した理由を語る杉本知事(県庁で)

知事同意 住民ら期待と不安

 運転開始から40年を超えた関西電力高浜原子力発電所1、2号機(高浜町)と美浜原発3号機(美浜町)を巡り、杉本知事が再稼働への同意を表明した28日、県内では、地元経済の活性化に期待する声が上がる一方で、40年超運転の安全性や、今月に入って急速に進んだ議論を不安視する声も聞かれた。

 「関電には安全向上の決意を持ち、町と共存共栄を図ってほしい」。報道を受け、高浜町商工会の田中康隆会長(65)は、知事の判断を評価した。町内の労働人口の約3割が原発に勤めており、新型コロナウイルスの感染拡大でも景気に左右されない原発への期待が大きいという。同町の建設業の男性(68)も「原発が動けば町が潤うかもしれない」と期待を寄せた。

 高浜町の野瀬豊町長は取材に、「安堵あんどしている」とほっとした表情を見せ、関電には、「金品受領問題などで損なわれた社会的な信用も回復してほしい」と注文を付けた。

 美浜町の戸嶋秀樹町長は、同意判断を評価した上で、運転停止から約10年となる美浜3号機の再稼働に「安全に稼働されるようにとの思いを持っている」と話した。また、1976年に運転が開始された同機は、稼働できてもあと十数年。戸嶋町長は「先行きが見えないと産業振興や活性化にも影響する。原発の将来の方向性を明確にしてほしい」と求めた。

 県議会の畑孝幸議長はこの日、「立地地域の知事としての重い判断を尊重したい」などとするコメントを発表。国や事業者に対して、全国初となる40年超運転の安全性確保や、避難計画の改善、立地地域の将来像の明確化などを求めている。

 不安視する声も根強い。福井市の40歳代主婦は、「40年を超える運転は国内で例がないのに、本当に安全と言えるのか」と漏らし、高浜町の農業、東山幸弘さん(74)も、「国や関電は部品を取り換えたから大丈夫というが、設計されたのも40年以上前で、安全とは思えない」と首をかしげた。

 再稼働しないよう求める署名を杉本知事あてに提出した市民団体「オール福井反原発連絡会」事務局の林広員さん(61)は、「40年を超えた原発を動かすのは未知の領域で、安全確認が不十分。判断も拙速で残念だ。県には県民の不安を払拭ふっしょくできるような説明を求める」と強調した。

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2018551 0 ニュース 2021/04/29 05:00:00 2021/04/29 05:00:00 2021/04/29 05:00:00 再稼働の同意判断についての考えを述べる福井県の杉本達治知事(28日午後0時6分、福井県庁で)=斎藤孔成撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210428-OYTNI50008-T.jpg?type=thumbnail

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