自閉スペクトラム症 VRで疑似体験

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

VRで疑似体験する参加者ら
VRで疑似体験する参加者ら

 「世界自閉症啓発デー」の2日、福岡市中央区の市民福祉プラザで、VR(仮想現実)技術を活用して自閉スペクトラム症(ASD)の人の物の見え方や聞こえ方を疑似体験するイベントがあり、市民ら約40人が参加した。

 ASDは発達障害の一つで、コミュニケーションや対人関係の構築が難しい。発達障害の啓発イベントや支援者の育成を手がけている一般社団法人・発達障害支援アドバイザー協会(福岡市博多区)に、家族や学校関係者から「本人が何に困っているのか分からない」との声が寄せられたことから、同協会が当事者や医師の助言を基にVR用の映像を作成した。

 映像は、ASDの男子児童が学校で授業を受ける設定。花瓶に生けた花が気になって教諭の声が聞こえなくなったり、蛍光灯の「バチバチ」という不快な音が大きく聞こえたりし、過度の集中や感覚過敏といった特性を疑似体験できる。

 参加者は「音が怖い」「会話が聞き取れない」などと驚いた様子で、同協会の白石浩一代表理事は「ASDの当事者は常にこのような困難にさらされている。きめ細かな支援が必要」と強調した。

 福岡市城南区の障害者福祉施設に勤める横山武義さん(43)はASDの入所者との意思疎通がうまくできずに悩んでいたといい、「症状の知識はあったが、想像以上に大変な世界。本人の視点に少し寄り添えた気がする」と話した。同協会は今度、システムを全国の自治体などへ貸し出すことを検討している。

無断転載禁止
519157 0 ニュース 2019/04/03 05:00:00 2019/04/03 05:00:00 2019/04/03 05:00:00 VRでASDを疑似体験する参加者ら https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190402-OYTNI50044-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ