「令和」太宰府に脚光 展示館5日間で9600人

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多くの人が訪れ、にぎわう大宰府展示館
多くの人が訪れ、にぎわう大宰府展示館

 新元号「令和」が発表されてから初の週末となった6日、典拠となった万葉集ゆかりの地、太宰府市には多くの観光客が訪れた。市は、新元号と市の関わりを記したパンフレットを作成し、駐車場を増設するなど対応に追われている。(小松一郎、矢野恵祐)

 典拠となった「梅花うめのはなの歌三十二首」の序文には、「大宰府」の長官だった大伴旅人の邸宅で開かれた「梅花の宴」のことがつづられている。宴を博多人形で再現した立体模型がある「大宰府展示館」や、旅人邸跡の可能性が指摘されている「坂本八幡宮」には、早朝から来館者や参拝客がひっきりなしに訪れ、にぎわった。

 同館を管理運営する古都大宰府保存協会によると、入館者は2018年度は年間で約1万3000人だったが、今月は2~6日の5日間だけで約9600人。常時1人ぐらいだったボランティアの解説員を最大約20人に増やしており、同協会の井上理香事務局長は「息をつく暇もないほど忙しい」とうれしい悲鳴を上げる。

 家族で訪れた福岡市南区の看護師五十嵐誠さん(51)は「令和は響きが良く、気に入っている。元々歴史好きだったが、更に勉強して知識を深めたくなった」と話していた。

 同館には「梅花の歌三十二首」の序文を含めた万葉集の写本があり、宴のことを記したページを開いて展示。来館者が興味深そうに見入っていた。写本は、同市の陶山雪代さん(88)が約50年前、中学校の教諭を勤めながら自身の教養を深めるために7年がかりで書写し、同館に寄贈したもの。来館した陶山さんは「発表を聞いて梅花の歌の序文だとすぐに分かった。万葉集や太宰府の歴史に光が当たり、全国でその素晴らしさが共有されるきっかけになり、本当にうれしい」と感慨深げに語った。

 市にも問い合わせが相次いでおり、協会と共同で梅花の宴などについて解説するパンフレットを作成。市のウェブサイトにも掲載した。また、大宰府政庁跡周辺が渋滞しているため、市は急きょ、近くの民有地を借り、約40台分の駐車スペースを増設。週末は交通整理員を増やして対応する。

 楠田大蔵市長は関連イベントの開催などを検討する考えで、「ふるさと納税の活用なども考え、石碑や歌碑、展示館の充実に費やしたい」と話している。

525063 0 ニュース 2019/04/07 05:00:00 2019/04/08 22:06:53 2019/04/08 22:06:53 多くの人が訪れ、にぎわう大宰府展示館(6日午前10時48分、福岡県太宰府市の大宰府展示館で)=貞末ヒトミ撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190406-OYTNI50031-T.jpg?type=thumbnail

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