ルワンダからシッター 1万2000キロオンライン結ぶ 利用料生活の支えに
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新型コロナウイルスの感染拡大防止で子どもたちが自宅で過ごす時間が増えたことを機に、約1万2000キロ離れたルワンダの母親たちがインターネット上で日本の子どもの遊び相手になる「オンラインキッズ・ベビーシッター」が今月、始まった。日本の利用者が支払う料金がコロナ禍の直撃を受けているルワンダの母親たちの収入になる仕組みで、約30家族が遠くアフリカの人たちとの交流を楽しみながら、現地の生活維持に一役買っている。
オンラインによるシッターを発案したのは、福津市出身で北ヨーロッパ・エストニア在住の中嶋雄士さん(29)。立教大を卒業後、IT関連企業に3年間勤めた後、同国と、冬場に過ごすルワンダで人材紹介などの会社を経営している。
きっかけは、コロナ
シッターは1日2回で各回1時間。ルワンダの母親たち約15人が、現地のダンスや歌、折り紙、工作、料理などを通じて日本の子どもたちと遊んでくれる。日本からは2~13歳の子どもと家族約30組が参加。大阪出身の山田さんが通訳し、英語と日本語、ルワンダ語などがにぎやかに飛び交う。ネット上の懇親会や実際の手紙のやり取りも計画している。
利用料は月3000円。1家族の参加で、ルワンダの母親1人がコロナ禍以前の生活水準を1か月間維持できるという。感染が終息した後も継続する予定で、中嶋さんは「想像以上に日本の子どもたちが喜んでくれ、利用者も増えている。ルワンダの人たちは貧しくても、いつも元気で明るい。その明るさを守れるよう、協力していきたい」と話す。問い合わせ、申し込みは「オンラインキッズ・ベビーシッター」のホームページ(https://www.online-babysitter.net/)へ。