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生命力満ちる巨樹100本 福岡の写真家が出版

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写真集を出版した榊さん
写真集を出版した榊さん

 福岡市の写真家、榊晃弘さん(85)が、約9年かけて撮りためた巨樹100本を紹介する写真集『九州・沖縄の巨樹 はるかなるいのちの旅』(花乱社)を出版した。推定樹齢は数百年から数千年。「巨樹の生命力を感じ、人が自然と共存していることを改めて感じてほしい」との願いを込めた。

 榊さんは20歳代で写真を始め、装飾古墳や石橋といった九州の歴史、文化を主な題材に撮り続けてきた。日本写真協会新人賞、県文化賞などの受賞歴もある。

 巨樹を撮り始めたのは、2011年の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故がきっかけ。「人の力を過信しすぎていたのではないか。人は改めて自然に目を向けるべきだ」と感じ、自然の象徴としての巨樹を被写体にするようになったという。

 環境省の定義では、巨樹は地上1・3メートルの部分の幹回りが3メートル以上ある木。榊さんは旧環境庁の調査書を基にリストを作って現地を訪ね、木の魅力が最も伝わる季節や時間を考えて、改めて撮影に行くことを繰り返した。今年4月までに約200本を撮り、写真集用に100本を選んだ。それぞれの写真には、樹齢や大きさ、周囲の様子などの解説も添えた。

 どの木も独特の存在感を放つが、県内で特に印象深かったのは篠栗町の若杉山中腹にある推定樹齢2000年の「大和やまとの杉」という。幹回り16・15メートル、高さ40メートルで、霧の中にたたずむ様子に「神が宿っているような畏怖を感じた」と振り返る。

 県内ではほかに、みやま市の「長田のイチョウ」、添田町の「英彦山の鬼スギ」、築上町の「本庄の大樟おおくす」などを掲載。朝倉市の「下古毛しもこものクス」は、地元の子どもたちが根元で遊ぶ光景を収めた。撮影を続けるうち、巨樹は山深い場所だけでなく、神社や寺、民家など身近な場所で、住民に守られてきたことに改めて気づいたという。

 最も忘れられない木は長崎市の「山王神社のクス」で、原爆で被爆したがよみがえり、葉を茂らせる。「巨樹は歴史の証言者でもある。巨樹に畏敬の念を持ち、残してきた先人たちの思いも感じてほしい」と語る。

 A4判変型128ページ、4000円(税別)。問い合わせは花乱社(092・781・7550)へ。

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1435185 0 ニュース 2020/08/27 05:00:00 2020/08/27 05:00:00 2020/08/27 05:00:00 巨樹をまとめた写真集を出版した榊さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200826-OYTNI50024-T.jpg?type=thumbnail

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