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祖父出征ラバウルの今 久留米の40歳漫画家 撮影動画を公開

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タブルブル山に登った平本さん(右から2人目)ら=本人提供
タブルブル山に登った平本さん(右から2人目)ら=本人提供

 聴覚障害者で、会社員と漫画家を兼ねる久留米市西町の平本龍之介(本名・瀧本大介)さん(40)が、第2次世界大戦の激戦地で祖父の出征地・パプアニューギニアのラバウルを訪ねた際に撮影した動画を公開している。戦後76年を迎え、平本さんは「ラバウルで起きたことだけでなく、今の現地の様子も伝えたい」と話している。

 平本さんは東京都出身。生まれつき耳が不自由で、都内の特別支援学校の高等部を卒業後、専門学校で漫画を学んだ。結婚後の2007年に妻の実家がある久留米市に移り、現在は損害保険会社に勤務。その傍ら、自身を主人公にして聴覚障害者の悩みや日常を描いた漫画をブログなどに掲載し、単行本も出版している。趣味は多彩で、海外旅行もその一つだ。

 動画のタイトルは「ラバウルが呼んでいる」。ラバウルは航空整備士だった祖父・長敏さん(故人)の出征地で、平本さんは20年2月8~16日、ろう者の友人と訪ねた際にスマートフォンで撮った。

 戦闘を終えて帰還する零戦や爆撃機の「航路標識」の役割を果たしたタブルブル山(花吹山)を登山。ラバウルがあるニューブリテン島を含むビスマルク諸島などでの戦没者約11万8700人を慰霊する碑の前で手を合わせたり、日本軍が掘った「大発」と呼ばれた上陸用の船艇を隠すための洞窟跡を見学したりしている様子を、19分50秒の字幕付き映像で収録している。

 現地に到着した日には宿泊先のホテルが火災に遭った。その際、地元の人たちに助けられたことや、ご当地料理の魅力も伝えている。

 19年4月に亡くなった長敏さんは生前、出征地での様々な苦労話をよく聞かせてくれた。ラバウルについても、「戦闘で亡くなった人よりも、食べるものがなくて飢えて亡くなった人の方が多かった」などと語っていたことから訪問を決めたという。

 平本さんは「戦友の慰霊ができ、祖父にいい報告ができたと思う。今回は時間が足りなかったので、機会があればまた訪れたい」と話している。

 動画は5月末まで公開予定で、動画投稿サイト「ユーチューブ」で「平本龍之介ちゃんねる」と検索すれば視聴できる。

◆ラバウル ニューブリテン島の都市。第2次世界大戦時、日本軍の航空基地が置かれ、周辺の制空権を巡って「搭乗員の墓場」といわれるほど激しい戦闘が繰り広げられた。連合艦隊の山本五十六司令長官が戦死する直前まで指揮を執った地として知られる。漫画家の故・水木しげるさんも出征中に爆撃で左腕を失っている。

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2001684 0 ニュース 2021/04/22 05:00:00 2021/04/22 05:00:00 2021/04/22 05:00:00 タブルブル山に登った平本さんら(右から2人目)=本人提供 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210421-OYTNI50017-T.jpg?type=thumbnail

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