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登山カエル見守って 宝満山 捕獲情報 保護団体呼びかけ

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林道の側溝の脇を移動するヒキガエル
林道の側溝の脇を移動するヒキガエル

 太宰府市と筑紫野市にある国指定史跡・宝満山(829メートル)で、太宰府市の市民遺産に認定されたヒキガエルの“登山”が今年も始まった。体長1センチほどの子ガエルが1か月ほどかけ、大雨などにも屈せず山頂を目指す。市民遺産になり注目が高まる一方、捕獲されているという情報もあり、地元の保護団体が「静かに見守ってほしい」と呼びかけている。

 「宝満山ヒキガエルを守る会」によると、5月中・下旬頃、麓の池でオタマジャクシからカエルになり、1万~10万匹が林道の側溝や登山道などをよじ登って標高差約600メートル、2・5キロほどの道のりを経て山頂へ向かう。100~1000匹ほどが6月下旬~7月初旬頃に到達し、数年後に麓の池に下りて繁殖行動をするとみられている。昨年10月、市民遺産に認定された。

 同会会員で佐賀大名誉教授の田中明さん(77)(環境情報学)によると、今年は今月8日、池から上陸を開始。激しい降雨に見舞われた20日は、1・5合目辺りの林道の側溝で水があふれ、子ガエルは小枝や草の葉にしがみついてよじ登ったり、列をなして側溝脇を進んだりしていた。

 先頭の集団は25日現在、2合目を過ぎていることが確認されており、田中さんは「6月下旬頃、山頂にたどり着くのではないか」とみている。

 「子ガエルの受難は始まったばかり」。会員の渡辺利久男さん(78)は、こう解説する。天敵の蛇・ヤマカガシやアリの群れに襲われるほか、林道で自動車にひかれ、登山道では登山客に踏まれることも。それでも子ガエルが山頂を目指す姿に、「大きな石段を落ちても落ちてもよじ登っていく」と渡辺さんは舌を巻く。

 会員は今月、足元に注意するよう呼びかける掲示板を登山道などに立てた。市民遺産認定後、オタマジャクシや子ガエルが網などで取られているという情報もあり、同会事務局長の森田正嗣さん(72)は「カエルを静かに見守りながら、神秘的な生態に魅力を感じてほしい」と話している。

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2080627 0 ニュース 2021/05/27 05:00:00 2021/05/27 05:00:00 2021/05/27 05:00:00 林道の側溝の脇を移動するヒキガエル(20日午後2時26分、太宰府市の宝満山で)=小松一郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210526-OYTNI50015-T.jpg?type=thumbnail

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