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堀の希少生物 守ろう 大木町

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「まるごと水族館」と位置づけられたクリークの里石丸山公園
「まるごと水族館」と位置づけられたクリークの里石丸山公園

 堀(クリーク)に生息する希少生物の絶滅を防ぎ後世に引き継ごうと、大木町は堀の生物多様性を守るための取り組みを始めた。堀と水田を生かした町営公園を「まるごと水族館」と位置づけたり、希少生物の保護区を設定したりして持続可能性を高める方針。

 町によると、町内ではセボシタビラ※を始め、ニッポンバラタナゴ、ヤリタナゴといった希少生物が多数確認されており、堀と水田によって独特の生態系が残る貴重な地域と評価されている。しかし、同町でも農法の近代化、宅地開発が進み、多くの生き物が絶滅の危機に ひん しているという。

 そこで、町は生物多様性を保全するプランの今年度中の作成に向け、1994年に堀と水田(計約2万6600平方メートル)を公園化した「クリークの里石丸山公園」を活用することにした。

 具体的には、園内の資料館の水槽で希少生物を展示することや、園内の堀を生物が生息しやすいように再整備し、「まるごと水族館」として活用することを検討している。今年度内には、主に小学生を対象にした環境教育用動画を作成、2022年度には水槽での展示を始めたい考えだ。

 さらに、セボシタビラの保護区を町内に設定するとともに、生物多様性に配慮した堀への改修、減農薬農法への支援などを進める。町は「堀と(減農薬栽培された)水稲の付加価値を高め、環境と経済の好循環を図ることで、堀と水田を持続可能なものにしていくことを目指す」としている。

※セボシタビラ コイ目コイ科。九州北西部の固有亜種で、最大10センチほど。幼魚は背びれに明瞭な黒色の斑点があり、名の由来とされる。種の保存法に基づき、国内希少野生動植物種に指定されている。

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2227653 0 ニュース 2021/07/23 05:00:00 2021/07/23 05:00:00 2021/07/23 05:00:00 「まるごと水族館」としての活用が期待されているクリークの里石丸山公園 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210722-OYTNI50009-T.jpg?type=thumbnail

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