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定点観測連載「いま ここから」

[福島大学 2月] 教員の卵 悩み共有

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 福島大学には県内で唯一の教職大学院がある。

 毎年開かれる「ラウンドテーブル」は大学院生や現役の教職員、保護者らが参加し、研究内容や悩みを語り、交流する場だ。オンライン開催となった今年は、パソコンの会議システムを介し、大学院2年の芥川春佳さん(24)ら6人が集まった。

 芥川さんの研究の一つは、どうすれば「説明的な文章」に子どもの興味を向けられるか。筋書きのある小説は取っつきやすいが、そうでない文章は苦手な人も多い。一昨年から福島大付属中で週1~2回、模擬授業などの実習を行って考えたことを発表し、「筆者の考えを想像しながら読ませる工夫が必要」と話した。

 参加者の一人で物理を教える高校の男性教員は「担当教科は違いますが」と前置きし、「生徒の中で知識が『連鎖』していく感覚が大事。そうすると、その子は授業が面白くなってくる」と助言。芥川さんは真剣な顔で何度もうなずいた。

 こうした交流は、教師の卵にとって貴重な機会になる、と大学院の松下行則教授(道徳教育論)は考える。「大先輩の胸を借りることで、自分の研究を客観的に捉えられる。仕事に対する自覚を改めて促す効果もある」

 芥川さんは今春、国語教員として県内の中学校に赴任する。同級生のほとんどが学類を卒業してすぐ教員として働き始める中、芥川さんはあえて大学院に進んだ。教員人生を歩み出す前に、もう少し教育現場の今を詳しく知りたかった。

 教員免許を取るための教育実習は短期間だが、大学院では長期の実習がある。そこで接した教員たちはみな忙しそうで、大学院で深めた研究を現場で生かせるか、不安も芽生えた。一方で、やはり熱意を持って働く教員の姿は魅力的だった。

 「何より、子どもの成長を間近で見ることができる。人生を懸けてでもこの仕事をやりたい、と改めて決心した」と力を込めた。(山元麻由)

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