[大熊町 7月]ありのままの町知って

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インターンの参加者はハウス内で汗だくになりながら収穫作業に取り組んでいた(6月26日、大熊町大川原で)
インターンの参加者はハウス内で汗だくになりながら収穫作業に取り組んでいた(6月26日、大熊町大川原で)

 大熊町では、地域と継続的な関わりを持つ「関係人口」を増やそうと、学生を対象にイチゴ栽培施設でインターンシップ(就業体験)を行った。1週間という短期だったが、町での暮らしぶりをイメージしてもらい、ゆくゆくは若者の移住や定住につなげたいとの狙いも込められていた。県外在住の若者たちはこの町で何を感じたのだろうか。

 6月下旬、神奈川県と京都府、滋賀県から計4人が町を訪れた。役場近くの災害公営住宅に寝泊まりし、町が出資する第3セクター「ネクサスファームおおくま」のハウスに早朝から向かう。イチゴを収穫し、その後、枝切りや選果、イチゴを入れる箱の組み立て作業に励んだ。

 4人に農業の経験はない。収穫の様子をのぞいてみた。ハウスの中は蒸し暑く、学生たちは汗だくになりながら、赤く色づくイチゴをカゴいっぱいに摘んでいた。温度や二酸化炭素濃度などはコンピューターで管理されているが、明治大4年の北村康平さん(21)は「必要なところに人が手を加えることでおいしいイチゴが採れると分かった」と笑顔を見せた。

 期間中、東日本大震災のことも学んだ。休日を利用し、町内の帰還困難区域を回り、住宅前にバリケードが並ぶ様子、津波に襲われた痕跡を生々しくとどめる建物、フレコンバッグが高く積まれた中間貯蔵施設を目の当たりにし、新たな町づくりがままならない現状も肌で感じた。作業の合間には、災害公営住宅の住民を訪問し、震災当時の話に耳を傾けることもあった。

 立命館大4年の 外所とどころ 祐香さん(21)は「町民の温かさや、復興がまだまだな現状を知った。当事者意識を持って、これからも関わり続けたい」と話した。

 町生活支援課の福原卓課長はインターンについて、「町のありのままの姿を知ってもらい、SNSでも発信してもらった。今後も同じような取り組みをしていきたい」と手応えを感じている。(鞍馬進之介)

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