福島県内 台風死亡・不明8人 河川氾濫、家屋浸水多数

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郡山駅周辺では大規模な冠水が発生した(13日午前11時25分、福島県郡山市で、本社機から)=池谷美帆撮影
郡山駅周辺では大規模な冠水が発生した(13日午前11時25分、福島県郡山市で、本社機から)=池谷美帆撮影
浸水して孤立した病院から患者を助け出す自衛隊員ら(13日午後3時44分、本宮市本宮の谷病院で)
浸水して孤立した病院から患者を助け出す自衛隊員ら(13日午後3時44分、本宮市本宮の谷病院で)
室内に水が入り、家財が散乱した市営住宅の室内。ふすまには水位のあとがくっきり残る(午前11時1分、いわき市で)
室内に水が入り、家財が散乱した市営住宅の室内。ふすまには水位のあとがくっきり残る(午前11時1分、いわき市で)

 12日夜から13日未明にかけて福島県内に最接近した台風19号は暴風雨をもたらし、阿武隈川をはじめ各地の河川が氾濫した。本宮市や郡山市、須賀川市などで市街地が水没し、多くの家屋が浸水。13日夜現在、土砂崩れや車の水没などで県内でも8人が死亡・行方不明となっている。

■土砂崩れで犠牲者

 12日午後10時5分頃、二本松市百目木の男性から、「土砂が崩れて、家族が下敷きになったかもしれない」と119番があった。二本松署などが捜索したところ、13日午後、男女2人の遺体が見つかり、同署が身元の確認を進めている。複数の近隣住民によると、2人はこの家に住む60歳代の姉弟きょうだいとみられ、12日午後9時半頃に自宅裏の斜面を見に行ったまま帰ってこず、家族がその後に土砂崩れに気付いたという。

 白河市八竜神でも12日夜、土砂崩れが発生し、斜面下の住宅1階部分を押し潰した。白河署などの捜索で13日午後4時頃、この家に一人暮らしの尾形キミ子さん(68)が心肺停止状態で見つかり、病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。

 いわき市消防本部によると、13日午前5時頃、同市平幕ノ内の住宅が浸水し、男性(70)と寝たきりの女性(96)が夏井川に流され、女性が行方不明となっている。

 南相馬市小高区では13日早朝、市小高交流センターの男性主事(25)とみられる遺体が見つかった。

■阿武隈川水系で

 氾濫した延べ25河川は阿武隈川水系が半数超を占めた。

 大規模に浸水した伊達市。13日午前10時頃、川の近くに住む男性(80)は通報から約3時間後、消防のボートに乗り救助された。

 玄関先の道路が冠水し、自宅2階に移動した後、浸水が始まった。同日午前2時過ぎには1階部分が完全に水没。一睡もできないまま夜を明かし、スリッパ姿で救助された。男性は「あっという間に浸水し、用意していた長靴すら運ぶ余裕がなかった」とうなだれた。

 須賀川市で午前8時頃、ボートで救助された地方公務員安田昭さん(51)は過去の豪雨被害で周辺が浸水しても自宅は無事で、「大丈夫だと思い込んでいて避難が遅れた」。日付が変わってからあっという間に浸水したが、「とにかく家族が無事で良かった」と安堵あんどした。

 自宅裏の阿武隈川が氾濫した鏡石町の農業吉田初子さん(76)は13日朝から友人らと片付けに追われた。「収穫したばかりの新米が流されてしまった」と肩を落とした。

 本宮市中心部の谷病院では、5階建ての建物の1階が背丈の深さまで浸水。午後3時半頃、取り残された患者10人を自衛隊員などがボートで次々と救出した。

■浜通りでも被害

 いわき市でも夏井川が氾濫し、地区が広範囲で水没した。

 市営住宅で一人暮らしの男性(70)は左半身に障害があり、自ら動けないため、119番を3度して助けを待った。水没した部屋のベッドまで水に浸り、背中が冷たい。「もうだめだ」と諦めかけた13日午前、茨城県から駆けつけた弟らに救助された。

 同じ市営住宅で一人暮らしの作山利子さん(72)は、水没した部屋の中でソファの上に立ち続け、水が引くのを待った。「死ぬんじゃないかと思った」

 宇多川が氾濫した相馬市北飯渕地区では、13日朝から住民らがスコップで泥をかき出し、汚れた家財道具を運び出した。会社員中井田拓也さん(30)は、安否を確認しようと子供3人を連れて訪れた妻の実家で被災。家族らにけがはなかったが、車が水没して使えなくなった。「車がないと移動しづらく、食料の調達も大変だ」と嘆いた。

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844562 0 ニュース 2019/10/14 05:00:00 2019/10/14 05:00:00 2019/10/14 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191014-OYTNI50003-T.jpg?type=thumbnail

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