台風から救出文化財 伊達の資料館 修復の様子紹介

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浸水被害にあった古文書の修復作業の様子(昨年11月撮影)=伊達市保原歴史文化資料館提供
浸水被害にあった古文書の修復作業の様子(昨年11月撮影)=伊達市保原歴史文化資料館提供
浸水被害から復活させた布バケツ(左下)などの展示品を紹介する阿部さん
浸水被害から復活させた布バケツ(左下)などの展示品を紹介する阿部さん

伊達市の市保原歴史文化資料館で、昨秋の台風19号で浸水被害を受けた「旧梁川町史編纂へんさん室」で辛うじて生き残った収蔵品を展示し、水につかった古文書などの修復の様子を伝える企画展「救出された文化財」が開かれている。

 編纂室では、古文書や和本、生活用具などを保管していたが、広瀬川の氾濫で床上1メートル30まで浸水。1万点以上が水につかった。市はすぐに、文化財を運び出して修復する「文化財レスキュー」を県に要請。県立美術館などの学芸員が応援に駆けつけ、昨年10月17日から救出活動が始まった。

 多い時は20人ほどで作業し、ぞうきんやキッチンペーパーで丁寧に泥を除去。カビ繁殖防止のためアルコールで拭いて乾かした。今年1月からは市のシルバー人材センターに依頼し、3月までかかってようやく乾燥作業が終了した。

 伊達市の学芸員、阿部俊夫さん(71)は「多くの人の助けを得て救出できた。文化財なので慎重に扱う必要があり、大変だった」と振り返る。ただ、乾燥させただけの古文書類を元に近い状態に戻すにはさらに手間がかかり、修復の完了は見通せないという。

 こうした活動や苦境を知ってもらおうと、市は企画展を開催。修復風景をパネルで紹介し、棚の上で難を逃れた終戦直後の雑誌やポスターなど約50点を展示している。そのうち布製バケツなど4点は水没から何とか修復したものだ。

 1月25日まで。午前9時~午後5時。火曜休館(祝日の場合は翌日)、大人210円、小中高生100円。問い合わせは同館(024・575・1615)へ。

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1558093 0 ニュース 2020/10/19 05:00:00 2020/10/19 05:00:00 2020/10/19 05:00:00 2019年11月頃に浸水被害にあった古文書のレスキュー作業が行われた(資料館提供)(伊達市梁川町青葉町の梁川総合支所で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201018-OYTNI50024-T.jpg?type=thumbnail

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