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復興の酒 酵母宇宙へ 5月打ち上げ 「新しい希望に」

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 県のオリジナル酵母「うつくしま夢酵母」が、国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられることになった。酵母は5月から約1か月半かけて宇宙を旅する予定で、帰還後は県内の蔵元が醸造に使い、「東北復興宇宙酒」として年内の販売開始を目指す。

 宮城、岩手を含む被災地の復興を宇宙から発信する「東北復興宇宙ミッション」の一環。酵母は5月にロケットに載せて打ち上げられ、ISSで地球を700周以上回って6月末に帰還する予定だ。帰還後は県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターで培養し、参加する県内23の蔵元で秋以降に酒を醸造する。

 5日に福島市で行われた出発式では、同センターが氷点下80度で乾燥させた酵母が、企画した一般財団法人「ワンアース」(茨城県龍ヶ崎市)に引き渡された。県酒造組合の有賀義裕会長は「コロナ禍で清酒の販売数量は減少し、各蔵元とも苦戦を強いられている。久々の明るい話題だ」と期待を込め、内堀知事は「素晴らしい東北復興宇宙酒を醸していただくことを期待したい」と述べた。

 ワンアースの長谷川洋一代表理事は「本当の復興はこれから。震災10年の新しい希望になればと思う」と話した。

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